斬新で挑戦的な作品を選定！
アジア圏のインディペンデント映画の製作はますます盛んになってきました。製作費は国によって多少の違いはありますが、この部門で過去に上映してきた作品で言うと、日本円にして40万〜500万円ぐらいです。かつての映画製作から考えると、とんでもない低予算です。しかし、この部門では低予算映画を集めているわけではありません。映画をただ単なる娯楽として捉えるのではなく、それぞれの文化や世代、状況を踏まえ、斬新で挑戦的な作品を選んでいます。
- 日 程
- 2013年3月12日（火）〜 17日（日）
- 会 場
-
第七藝術劇場（十三）
プラネット・スタジオ・プラス・ワン（梅田・中崎町） - トーク・セッション1
- インディペンデント映画とＣＯ２の未来図
映画を製作するにあたっての一線をたやすく越えられるようになった現在、日本のインディペンデント映画界が越えるべきボーダーとは何か、今回のＣＯ２選考委員ほかのゲストを迎え存分に話し合います。
◎開催日：3月16日（土）18:20〜
◎会 場：第七藝術劇場（十三）
◎料 金：無料
◎出席者：万田邦敏（映画監督）、向井康介（脚本家）、那須千里（映画文筆業）、西村隆（公益財団法人ユニジャパン事務局長）を予定。
◎司 会：富岡邦彦（ＣＯ２事務局長） - トーク・セッション2
- アジアン・ミーティング2013
テーマは「越境」。海外ゲストを中心に、それぞれの国のインディペンデント映画の状況と今後、そして越境して製作する意図や可能性を探ります。
◎開催日：3月17日（日）13:55〜
◎会 場：第七藝術劇場（十三）
◎料 金：無料
◎出席者：ホアン・ジー（『卵と石』監督）、ワン・シンホン（『貧しき人々』主演・プロデューサー）、キム・ペクジュン（『離ればなれの』監督）を予定。
◎司 会：リム・カーワイ（第7回ＣＯ２助成作品『新世界の夜明け』監督） - 各トーク・セッション、
ＣＯ２授賞整理券配布に
ついて - 第七藝術劇場の開館時間より、当日の整理券を配布致します。
各回入れ替え制です。
当日の開館時間は劇場のHPでご確認ください。
公式サイト 第七藝術劇場 http://www.nanagei.com - ＣＯ２
- シネアスト・オーガニゼーション大阪（ＣＯ２）
公式サイト http://co2ex.org/ - 第9回ＣＯ２受賞作品
- 3月17日（日）CO2授賞式にて発表
18:50よりＣＯ２作品賞（グランプリ）受賞作品を上映。
★監督舞台挨拶あり
※急遽舞台挨拶などが決定する場合がございます。
離ればなれの
（英題：Farewell）Jac-byul-deul
2011年／韓国／93分／韓国語／字幕：日本語、英語
監督：キム・ペクジュン Kim Baek-jun
出演：チュ・ダヨン、チョン・テクヒョン、イ・ジュソン
◆15歳の少女ミョンヒと弟のミョンホは、朝鮮族が多数暮らす中国のヨンビョンから母と共に韓国に来たのだが、母は父を連れてくると約束して3ヵ月前にヨンビョンに戻ったまま。ふたりは毎日港や空港で母の帰りを待っていた。ある日、ミョンヒは不良少年のヨンキュと出会う。一方、ミョンヒが唯一頼りにしていた韓国系中国人の伯母さんが移民局に連れ去られてしまい……。
3月12日（火）20:30 第七藝術劇場
3月14日（木）14:00 プラネット・スタジオ・プラス・ワン
3月15日（金）20:45 第七藝術劇場
★キム・ペクジュン監督、主演：チュ・ダヨンさん 上映前舞台挨拶
★キム・ペクジュン監督 Q＆A
卵と石
（英題：Egg and Stone）鶏蛋和石頭
2012年／中国／101分／中国湖南方言／字幕：日本語、英語
監督：ホアン・ジー Huang Ji
出演：ヤオ・ホングイ、シャオ・ピンガオ、リウ・シャオリン
◆中国内陸部、湖南省の田舎に住む14歳の少女ホングイは誰にも言えない悩みを抱えていた。都会で働く家族と離れ、叔父夫婦と暮らして7年になる。近代化の中、都会で働く親と離ればなれに暮らす子どもが増えている現在の中国、封建的な世界観が残る田舎を舞台に、抑圧される女性の生活を監督自身の体験をもとに描く。撮影監督は中国で活躍する日本人の大塚竜治。
3月13日（水）13:50 プラネット・スタジオ・プラス・ワン
3月14日（木）18:45 第七藝術劇場
3月17日（日）16:35 第七藝術劇場
★ホアン・ジー監督 Q&A
貧しき人々
（英題：Poor Folk）Qiong Ren, Liu Lian, Ma Yao, Tou Du Ke
2012年／台湾・ミャンマー／105分／中国雲南方言、タイ語／字幕：日本語、英語
監督：ミディ・ジー Midi Z
出演：ワン・シンホン、ウー・クーシー、チャオ・ドゥーフー、チョン・モンラン
◆タイ北部、ミャンマー国境近くの村。そこには、越境して不法滞在するビルマ人が多数住んでいる。妹を取り戻すために金を稼がねばならないアーホン。兄貴分のアーフーも不法滞在者だが、彼はバンコクでガイドとして働いていた。洪水で生活は困窮、ふたりは麻薬の売買にも手を出す。一方、アーホンの妹をヤクザに斡旋した若い娘のサンメイは、IDカードを手に入れ台湾に渡ろうとするが……。
3月13日（水）20:30 第七藝術劇場
3月15日（金）16:00 プラネット・スタジオ・プラス・ワン
3月16日（土）16:05 第七藝術劇場
★ワン・シンホンさん（主演・プロデューサー） Q&A
3月17日の授賞式では「ＣＯ２作品賞」「ＣＯ２選考委員特別賞」「ＣＯ２俳優賞」「Panasonic技術賞」を発表。
選考委員：万田邦敏（映画監督）、向井康介（脚本家）、那須千里（映画文筆業）、松村厚（第七藝術劇場支配人）
公式アカウント @maru_official
丸
（英題：ＯＷ）
2013年／日本／90分／日本語／字幕：英語
監督：鈴木洋平 Youhei Suzuki
出演：飯田芳、金子紗里、李勝利、池田将、松浦祐也
◆大阪のある一軒家で父子心中未遂事件が発生。心中を図った父親は銃で自殺。容疑者死亡により裁判なしの有罪となる。生き残った家族は何も語らず、現場にいた次男は事件のことを思い出そうとすると突発的に時間が止まったかのように静止してしまうのだった……。現場で何を目撃したのか？ 本当に心中未遂事件だったのか？ 記者・出口が調べるに従って、事件の真相は不条理な世界に突入していく。
3月14日（木）16:00 プラネット・スタジオ
★鈴木洋平監督 トーク・Q&A
3月15日（金）18:45 第七藝術劇場
★鈴木洋平監督、主演：池田将さん、松浦祐也さん、ラインプロデューサー：上野修平さん、音楽：今村左悶さん 舞台挨拶
3月16日（土）14:05 第七藝術劇場
★鈴木洋平監督、主演：飯田芳さん、李勝利さん、金子紗里さん、池田将さん、松浦祐也さん 舞台挨拶
GET BACK NIGHT
（英題：GET BACK NIGHT）
2013年／日本／70分／日本語／字幕：なし
監督：山田剛志 Tsuyoshi Yamada
出演：伊藤綾子、上原剛史、三浦英、花島寿美子、香取剛
◆事故で足に障害を負った美香は、幼なじみの茂との結婚を目前に控えていた。しかし、夢遊病の美香は車椅子を降り深夜の街をさまよう。そのことは茂には話していなかったが、ある日、美香の元に彼女の深夜の姿を写した、写真が送られてくる。これは共通の幼なじみである正治の仕業だと確信する美香。一方、茂は自分の秘密をも暴こうとする正治に会うが……。過去を持つ3人の運命が動き始めるフィルムノワール。
3月13日（水）18:45 第七藝術劇場
★山田剛志監督、主演：伊藤綾子さん、花島寿美子さん 舞台挨拶
3月15日（金）13:55 プラネット・スタジオ
★山田剛志監督 トーク・Q&A
3月16日（土）20:10 第七藝術劇場
★山田剛志監督、主演：伊藤綾子さん、上原剛史さん、三浦英さん、花島寿美子さん 舞台挨拶
壁の中の子供達
(英題：Children in the Wall)
2013年／日本／72分／日本語／字幕：英語
監督：野口雄也 Yuya Noguchi
出演：磯田純、村田直樹、村上聖佳、浦上莉苑、蓮田秀馬
◆中学生カズオが住む町の隣にある「クローン人間の町」。壁の向こう側には、自分たちの町にそっくりの世界が広がり、自分そっくりの人間が、同じような生活を営んでいるといわれていた。ある日、クラスメートのクローンが浜辺に打ち上げられ、本人は行方不明に。クローンへの興味から、カズオは年上の渡辺とクローン町への侵入計画を立てるが……。少年たちを主人公にしたSF作品。
3月13日（水）16:00 プラネット・スタジオ
★野口雄也監督 トーク・Q&A
3月14日（木）20:45 第七藝術劇場
★野口雄也監督、主演：磯田純さん、村田直樹さん、村上聖佳さん、浦上莉苑さん、蓮田秀馬さん 舞台挨拶
3月16日（土）12:15 第七藝術劇場
★野口雄也監督、主演：磯田純さん、村田直樹さん、村上聖佳さん、浦上莉苑さん、蓮田秀馬さん 舞台挨拶
こども映画ワークショップ
（英題：Children Film Making Project 2013）
2013年／日本／70分／日本語／字幕：なし
監督・出演：第9回ＣＯ２こども映画ワークショップ参加の子どもたち（山根千佳、泉翔竜、一海水樹、土橋菜月、土橋凜太郎、室山理奈、福本万葉、福本万潤、山藤要、守田泰湾、脇谷佳月、江川駿明、岡本佳穗、尾崎優芽、藤谷雄真）
メイキング監督：清水艶 Nao Shimizu
◆「１分で物語のある映画を作ろう！」。1895年、映画を発明したリュミエール兄弟が、約1分間の映画を撮影し、公開したのが映画の始まりです。原点に立ち返り、小学生から中学生までの17人の子どもたちが1人1作品、物語や設定を自分たちで考え、映画を制作。ワンカット1分間でどんな表現ができるのか。物語がなければ、ただ長いだけの１分を映画に変えた子どもたち。その撮影風景も同時上映。
3月12日（火）18:45 第七藝術劇場
★インディ・フォーラム部門オープニング
3月15日（金）12:20 プラネット・スタジオ・プラス・ワン
3月17日（日）12:15 第七藝術劇場
★こども監督たちの舞台挨拶
