◎マー・ジーシアン監督のコメント

大阪アジアン映画祭が『KANO』をオープニング作品に選んでくださったことに、まずは心から感謝し、大変光栄なことだと私たちはみな思っています。そして、このたびは観客賞を頂戴し、本当に嬉しくてなりません。この賞は映画監督にとっては最高の激励であり、長編映画第1作目の私に最も大きな力を与えてくれるものです。

人生をもし試合にたとえるならば、真の価値は勝敗にあるのではなく、勝ち負けに対して自分がどんな態度で臨めるかということでしょう。『KANO』の中に「勝ちたいと思うな、負けられないと思へ」という信念を語ったセリフがありますが、それはまさに「あきらめるな!」ということです。 『KANO』を撮りたいと思った動機は、「決してあきらめない」というシンプルな信念を観客に届けたいという想いであり、その信念を通して、勇気をもって夢を追いかけ、あらゆる試練に立ち向かい、周りの一人ひとりにその気持ちを伝えてほしいという願いからでした。

台湾の映画製作の環境で生き抜くことはとてもきびしいものがありますが、『KANO』を順調に完成させることができたのは、参加した仲間たちが、たとえ困難な環境にあっても決して負けないという態度と、無私の精神でもって個々のプロフェッショナルな仕事に全力で取り組んだ結果であり、その誠実さと情熱はこの映画の中にストレートに反映されています。

「花が満開になれば、蝶はおのずと飛び来たる」と言うように、『KANO』は頑張ってすばらしい花を咲かせました。そして今、美しい蝶は飛び来たろうとしています。

馬志翔

 

◎ウェイ・ダーション エグゼクティブプロデューサーのコメント

大阪の観客の皆さん、私たちの映画を気に入ってくださってありがとうございます。

『KANO』のエグゼクティブプロデューサーのウェイ・ダーションです。

この映画は台湾の野球チームが懸命に努力して、甲子園に出場するというストーリーです。

ですから、『KANO』が大阪の皆さんに気に入っていただけたことは、私たちにとってとても大きな意味があります。

本当にありがとうございました。

大阪の皆さん、ぜひ台湾に遊びに来てください。

熱烈歓迎します。ありがとうございます!

魏徳聖

(※写真はオープニングセレモニーより)

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