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  • 世界初上映

特集企画《ニューアクション! サウスイースト》

理想の国

Cloud Cuckoo Country

監督:エムアイ・ポンピタック

Director: Aim-ei POLPITAK|2022年|タイ|47分

上映日 時 間 会 場
3/12 土 11:40《短編5》 シネ・リーブル梅田4
3/17 木 16:20《短編5》 シネ・リーブル梅田4

※プログラム《短編5》『暮らしの残像』『エンクローズド』と併映

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出  演
ナンタナット・タカックン
チャヤータヌット・サラタット
作品解説

2人の女性がタイのある有名寺院の境内で偶然に顔を合わせる。1人は記者で取材の待ち時間を潰しに、もう1人は結婚間近の恋人との仲を願掛けに来た。2人は10代の頃、恋人同士だった。何気なく別れようとしたその時、記者の女性が相手に声をかけた。「今でも保守的なの?」そこから違う信念を持つ2人の会話が始まる。

タイでは政治デモが現在も行われており、国民の中で意見が大きく分かれるテーマがある。SNSで意見が行き交う時代にあえて会話で表現したのは、本作が初の長編作のエムアイ・ポンピタック監督の経歴に、ある政党のスピーチライターとあるのと無関係ではないだろう。タイでは多い映画専攻出身ではない、新しいタイプの女性監督。2人が会話しながら歩く場所は寺院の他に王宮広場、黄色い壁が印象的なメインビジュアルの某省庁の建物など、会話に歴史的な要素を肉付けした。記者役を演じたチャヤータヌット・サラタットは2020年にミス・ユニバース・タイランド選考会に出場。彼女のSNSのプロフィールの肩書にはモデルとアクティビストと書かれている。[白田麻子(タイ式芸能ライター)]