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  • 日本初上映

特別注視部門

母のガールフレンド

My Mother's Girlfriend [Mazhya Aaichi Girlfriend]

監督:アルン・フラーラー

Director: Arun FULARA|2021年|インド・イギリス・ドイツ|15分

上映日 時 間 会 場
3/13 日 16:50《短編2》 シネ・リーブル梅田4
3/18 金 12:20《短編2》 シネ・リーブル梅田4

※プログラム《短編2》『アウトソーシング』『手袋を買いに』と併映

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出  演
スシュマー・デーシュパーンデー
アンジュー・アルワー・ナーイク
スハース・シルサト
作品解説

市場で野菜を売って生計を立てる未亡人のレヌカには、ひそかに愛し合う女性がいた。レヌカは誕生日に、愛するサディヤと一緒にいるところを息子のマンゲシュに見つかり、2人の関係がバレてしまう。

LGBTQが社会の注目を集め、より身近なこととして人々が認識するようになった現代、LGBTQをテーマにした映画は増えてきている。『母のガールフレンド』が描く恋人たちは、世間一般には“夫に尽くし、子供を育て上げ、今は孫をかわいがる”ような初老の女性だ。 アルン・フラーラー監督は2020年の短編“Sunday”で若い男性理髪師に恋心を抱く中年男性を描き、KASHISHアーツ・ファウンデーションの助成金を得て、『母のガールフレンド』を撮った。今回はレズビアンをテーマにしつつ、インドにおける女性の立場や異教徒間の恋愛にもさりげなく触れている。インドには昔から“ヒジュラー”という存在があるが、女性の性同一性障害や同性愛は社会でどのように扱われてきたのだろう。

「人生はもう罪を洗い流す時間に入った」とレヌカは言う。この年齢設定で監督は思いきった作品を撮った。愛し合う2人に後ろめたさがないところに好感が持てる。[内海千広]