今年の映画祭最大の“特ダネ”映画。アメリカ人監督によるアメリカ製映画でありながら、そのステキすぎる出来栄えゆえ例外的な入選を果たした。とはいえ台詞の多くは日本語、出演者も大部分が日本人及びアジア系俳優、おまけに舞台の一部は江戸時代日本(?!)なので、アジア映画の資格は存分に満たしている。主人公ハジメ(自称英語名ジミー)を演じる『硫黄島からの手紙』のヒロシ・ワタナベこと渡辺広の繊細にしてファニーな演技は、超絶品。そしてヒロインを演じるNaeこと裕木奈江の愛らしくも凛とした風情には、改めて彼女に惚れ直す人も多いはず。全米主要都市で絶賛公開中の本作が、ここ大阪でついにアジア圏初上映。日本語堪能なデイヴ・ボイル監督に加えて、渡辺広、裕木奈江も来日決定!