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第7回大阪アジアン映画祭
第7回大阪アジアン映画祭 プログラミング・ディレクターごあいさつ

3月の大阪が、アジア映画の首都になる

 

第7回大阪アジアン映画祭へようこそ。「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」をキャッチフレーズに開催されてきた本映画祭は、今年も数多くの世界初、海外初、そして日本初上映作品を揃えて皆さまをお迎えします。

 

世界的に映画業界の不況がささやかれる昨今ですが、大阪アジアン映画祭にその影はまったくなし!昨年度創設されたコンペティション部門には前回を上回る充実した作品が多数寄せられ、上映作品枠を拡大せざるを得ないほどでした。また特別招待作品部門にも、韓国や中華圏のホットな作品からネパール商業映画、そして日本のインディーズ作品まで、アジア各地の幅広い国、幅広い態様の作品が一堂に揃います。

 

そして特筆すべきは、香港特別行政区政府駐東京経済貿易代表部、香港政府観光局の特別協賛を得て開催する特集《香港映画祭》。現代香港映画を世界に代表するジョニー・トーから、中堅世代ピーター・チャン、キャロル・ライ、そして次代の映画界を担っていく期待の新鋭アダム・ウォン、ツァン・ツイシャンらに至るまで、映画界を構成する幅色い世代の監督による多様な香港映画の現在を浮き彫りにします。

 

また本年度より大阪アジアン映画祭ではふたつの新たな試みを始めます。ひとつは府内の高校生の方を映画祭に無料ご招待する次世代観客育成プロジェクト。映画祭、アジア、そして普段触れる機会の少ないタイプの映画や映画館……、といったものに早い時期から接してもらうことで次世代の育成を図り、やがては大阪の街のさらなる文化的多様性の実現や、アジアとの関係性のさらなる緊密化にもつながっていくことを期待しています。

 

そしてもうひとつの新たな試みが、CO2(シネアスト・オーガニゼーション大阪)事業との統合。大阪を舞台に、アジアを代表する新世代監督を育成する拠点となってきたCO2事業と本映画祭の連携性をより高め、CO2製作作品を本映画祭の場で世界に向けてワールドプレミア上映します。

 

3月の大阪は、まさにアジア映画の首都。そのきらめきと熱さを各会場で存分にお楽しみください。

 

暉峻創三(大阪アジアン映画祭プログラミング・ディレクター)

Sozo Teruoka (OAFF Programming Director)