ホーム > コンペティション > 受賞結果一覧
第7回大阪アジアン映画祭 コンペティション
コンペティション部門 受賞結果一覧

今回2回目となったコンペティション部門では、インドの名優・ヴィクラム主演の感動作がグランプリとABC賞をW受賞。そして観客賞には、昨年台湾で大ヒットし、社会現象を巻き起こした『セデック・バレ』2部作が、映画祭に参加された多くのお客様から支持を得ました。また、初監督作にして脚本・編集・音楽・主演まで務めたマレーシアを代表する著名ミュージシャンNamewee監督の斬新かつ大胆な演出が高い評価を得ました。

※「ABC賞」「観客賞」は特別招待作品も含む新作を対象といたします(一部作品を除く)。

審査委員講評

2011年は、東日本大震災、タイの大洪水など、アジア諸国で天災が大きな被害をもたらした一年でありました。今年のコンペティション部門の作品に、人と人との繋がりを描いた感動作が多かったということも、この事実を反映しているだろう、と全体的な講評がなされました。(以下、各賞欄を参照)

グランプリ
(最優秀作品賞)

神さまがくれた娘
God's Own Child

神さまがくれた娘

「グランプリ(最優秀作品賞)」に選ばれた『神さまがくれた娘』は、前半部のインド映画ならではの喜劇的な要素から、後半部の緊迫した法廷シーンへという物語の構造が素晴らしいと評価されました。しかし、監督も言及しているようにアメリカ映画『アイ・アム・サム』をかなり意識した作品ではありますが、該当作はオリジナリティが高く、何よりも主演のヴィクラムの演技力が際立っており、それは問題視することではないとの意見で一致し、選出が決定されました。

来るべき才能賞

ナシレマ2.0
Nasi Lemak 2.0
Namewee監督

ナシレマ2.0

「来るべき才能賞」については、脚本・編集・音楽・主演まで務めた初監督作品『ナシレマ2.0』のNamewee監督が選出されました。料理をテーマとして、アクションと音楽を巧みに用い、多民族性の肯定をエンタテインメントとして描いている点が高く評価されました。これからのアジア映画の未来を担う才能として、Namewee監督に大きな期待と激励の意味を込めて「来るべき才能賞」が授与されました。

スペシャル・
メンション

ラブリー・マン
Lovely Man

ラブリー・マン

刀のアイデンティティ
The Sword Identity

刀のアイデンティティ

なお、一部委員から高く評価された作品として、審査委員会は『ラブリー・マン』と『刀のアイデンティティ』に「スペシャル・メンション」を授与することを決定しました。
『ラブリー・マン』は低予算にもかかわらず、父親と娘の感情を見事に描き出し、印象的なシーンも多くアート性が高い作品として評価されました。「準グランプリ」があれば確実、という意見も出されたことも付記いたします。
『刀のアイデンティティ』は初監督作品ながら、斬新なアクションを用い武侠映画とは一線を画したオリジナリティが光った作品であると高く評価されました。

A B C 賞

神さまがくれた娘
God's Own Child

神さまがくれた娘

観 客 賞

セデック・バレ
Warriors of the Rainbow

セデック・バレ