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第8回大阪アジアン映画祭
第8回大阪アジアン映画祭 プログラミング・ディレクターごあいさつ

3月の大阪が、アジア映画の首都になる

 

第8回大阪アジアン映画祭へようこそ。「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」をキャッチフレーズに開催されてきた本映画祭は、今年も数多くの世界初、海外初、そして日本初上映作品を揃えて皆さまをお迎えします。コンペティション部門、特別招待作品部門には、キルギス、イラン等までを含めアジア各地の幅広い国、幅広い態様の作品が一同に集結しました。

 

そして昨年《香港映画祭》を開催したのに引き続き、今回も香港特別行政区政府駐東京経済貿易代表部、香港政府観光局のご協力を得て、特集《Special Focus on Hong Kong》を開催。『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』『高海抜の恋』など本映画祭では4年連続の参加となる巨匠ジョニー・トーから、現在の香港映画界若手筆頭格のパン・ホーチョン、そしてこれからの香港映画界を担うことになるだろう新鋭まで、映画界を構成する幅広い世代の才能による多様な香港映画の現在を浮き彫りにします。

 

もう一つの要注目は、中国の新世代監督として脚光を浴び始めたリー・ユー(李玉)監督の小特集。近年の彼女は常に中国トップ女優ファン・ビンビンとコンビを組んでいることが特徴の一つですが、今回も二人のコンビの最新作『二重露光〜Double Xposure〜』を含む3作品が上映されます。監督の才気はもちろんのこと、リー・ユー監督と組んだ時にのみ発露されるファン・ビンビンの凄味を帯びた演技にもご注目ください。

 

そしてもう一つのご注目頂きたい特集が、世界で初めてタイの映画会社GTHに焦点を当てる《GTHの7年ちょい〜タイ映画の新たな奇跡》。来るべき才能賞、ABC賞受賞をはたした『アンニョン! 君の名は』等で本映画祭でもおなじみの同社は、わずか7年ちょいにしてタイを代表する映画会社となりました。本特集ではGTH成立のきっかけとなった『フェーンチャン ぼくの恋人』から新作まで、多彩な作品で同社の歩みを振り返ります。

 

3月の大阪は、まさにアジア映画の首都。その煌きと熱さを各会場で存分にお楽しみください。

 

暉峻創三(大阪アジアン映画祭プログラミング・ディレクター)

Sozo Teruoka (OAFF Programming Director)