← 前の作品へ
  • 世界初上映

協賛企画《芳泉文化財団の映像研究助成》

スイーテスト・トゥルース

SWEETEST TRUTH

監督:エブドクシア・キロプルDirector: Evdoxia KYROPOULOU|2015年|日本・ギリシャ|58分

上映日 時間 会場 ゲスト登壇(予定)
3/8水 13:00 国立国際美術館

『レンコーンの夜』と併映 ※入場無料

スイーテスト・トゥルース
  • LINEで送る
出  演
仲井笑美子
エフスタシア・ツァパレリ
辻倉亮
ヨータ・フェスタ
作品解説

シシィ(24)はモデルとして働いて日本に住んでいる。シシィは、同じくモデルの英夫と付き合っているが、彼は金銭面に問題があり、シシィに対する態度はとても冷たい。カテリナ(34)は厳しく利己的な母と共にギリシャ・アテネに暮らしている。 彼女は老人の家で清掃員として働いているが、それは彼女が本当にやりたかった仕事ではない。シシィとカテリナは互いから離れて生きていて、日本とギリシャ異なる文化の中で二人は自分自身に対する否定できない愛情を認識することはできるのであろうか?

『スイーテスト・トゥルース』は京都造形芸術大学大学院出身の監督エブドクシア・キロプルの卒業制作だ。ストーリーは「シーシュポス」(Σίσυφος, Sisyphus)というギリシャ神話に登場する人物を監督なりに解釈した新たな作品だ。現在の社会に、現代のシーシュポスがいるかどうか?作中の主人公である二人の女性、日本人・シシィとギリシャ人・カテリナは、ギリシャと日本という違う国に住んでいるが、二人とも同じ人間であり、同じ痛みを抱えている。彼女達は己と向き合うため、シーシュポスと同じように山頂を目指す。彼女たちが山頂から降りる時、シーシュポスの逃れられない運命とは違う新しいきっかけを見つけるはずだ。異なる環境にいても、人間として共感できる部分は必ずあるはずであり、映像を通してそれを表現した。人間の関係のテーマを観客に訴えることが目的だった。また、このギリシャと日本のコラボレーションによって、両国の日常での体験と自分の解釈を皆と分かち合うこともできる。