開催レポート  ←前のページ次のページ→
  • LINEで送る
3月13日(金)vol.3 ウエルカム・パーティ

今年も大阪市中央公会堂にて、《ウェルカム・パーティ》が盛大に開催されました。映画ファンが、監督や俳優、製作スタッフをはじめとする多くの映画ゲストたちと直接交流ができる、貴重な機会。

まずは、大阪アジアン映画祭を代表して、上倉庸敬実行委員長が開会の挨拶を行いました。続いて大阪市を代表し、井上雅之大阪市経済戦略局長の代読として、大阪市経済戦略局文化部の飯田俊子部長より挨拶がありました。

そしていよいよ乾杯へ。音頭をとっていただいたのは、特別招待作品部門『太陽に向かって撃て』のキム・テシク監督。流暢な日本語でのご発声でした。

ここから歓談の時間となり、会場のあらゆる場所で、映画ファンとゲストらによる楽しい交流が繰り広げられました。サインや写真の要請に、にこやかに応じるゲストたちの姿が印象的。また、ゲストたちにとっても、直に映画ファンたちの声に触れられる稀有な機会であることから、興味深く言葉を交わしているのが伝わってきました。

 

引き続き、舞台ではゲストたちの紹介が始まりました。まずはインディ・フォーラム部門と特別招待作品部門の関係者が次々と登壇。代表して挨拶をしてくださったのが、乾杯の音頭に続いてのキム・テシク監督です。監督は、「私に挨拶の依頼が来たのは、留学経験により日本語が話せるからです。ここにいる他の方々がいかに優秀なのかを、私は充分に知っています。大阪は、来る度にさらに良い場所へと進化しています。これからもどうぞよろしくお願いいたします」と話されました。

その後に登壇したのは、特集企画《ニューアクション!サウスイースト》、《台湾:電影ルネッサンス2015》、《Special Focus on Hong Kong 2015》の作品関係者たち。この舞台から代表の挨拶をされた『逆転勝ち』にご出演のウェン・シャンイーさんは「素晴らしい映画祭に参加させていただき、ありがとうございます。台湾からは、7本の映画が出品されています。映画は、言葉も色々な障害も越えます。皆に心が伝わるというのは素晴らしいことです。また、映画を観て台湾に興味を持った方は、どうぞいらしてください」と話してくださいました。

ウェン・シャンイーさんに続き、本年度コンペティション部門の国際審査委員長であり、『アバディーン』の上映もあったパン・ホーチョン監督が挨拶。「たくさんの方から、“映画を撮るとはどういうことか”ときかれました。それはとても難しい質問です。スタンリー・キューブリック監督はかつて、“映画を撮るとは、アミューズメント・パークにおけるゴーカートのようなものだ”と答えました。この言葉からも、一つの作品を完成させるのがいかに困難かということがわかると思います。各作品には多くの努力が詰まっています。そのことを、皆さんも鑑賞する際にはどうぞ思い出してください」と語られました。

最後に登壇したのは、コンペティション部門の関係者たち。代表挨拶をされたのは『マンフロムリノ』にご出演の藤谷文子さん。「大阪生まれ、大阪育ちなので、映画祭に呼んでいただけて嬉しいです。10周年おめでとうございます。スピーチをするとわかっていたなら、先ほど着ていたドレスのまま来たのですが、着替えてしまいました(笑)素晴らしい才能の方々と過ごせて光栄です。皆さん、今夜は楽しんでください」と話されました。

再び歓談の時が設けられ、華やか、かつ和やかな雰囲気の中、交流が深められました。中締めは、朝日放送株式会社・常務取締役の沖中進氏のご挨拶と一本締めでした。名残惜しい空気の中、皆様が笑顔で会場を去られていきました。映画ファンや作品ゲスト、関係者という立場を越えて、素晴らしい思い出を共に作り上げた一夜となりました。

  • 朝日放送株式会社・常務取締役 沖中進氏

 

  • (左から)『誰もわかってくれない』松本大志監督、出演:辻凪子さん、新倉ケンタさん、富岡邦彦CO2事務局長
  • CO2俳優特待生:彩風蘭さん(左)、CO2選考委員:アレックス・ツァールテンさん