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  • 海外初上映

特集企画《ニューアクション! サウスイースト》

四天王

4 Kings

監督:プティポン・ナークトーン

Director: Puttipong NAKTHONG|2021年|タイ|140分

上映日 時 間 会 場
3/16 水 13:30 シネ・リーブル梅田4
3/20 日 15:20 ABCホール
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出  演
アーラック・アモーンスパシリ
イッゴーン・プンキャトラッサミー
ナット・キッジャリット
シラート・インタラチョート
アッカリン・アッカラニティメータラット
作品解説

渋滞のバンコクの道路にて。車で娘を学校に送った父親は、サンダルにツッカケの姿で先生に挨拶するなと言われ、学校のかなり手前で娘を車から降ろした。渋滞で車が進まない中、ふと視線を前に向けると、職業訓練校の制服を着た男子生徒たちが手に金属の棒を持ち、喧嘩中。おまけに小さな爆発物の音も。やっとの思いで娘を助けに行くと、娘は血まみれで大けが。しかし、この光景は90年代に実際に自分が経験したことでもあった。

『四天王』はプティポン監督の実体験をもとにした青春群像劇。長編映画になる前に15分のダイジェスト版(“4kings Official”で動画サイトを検索)を作成し、それを見本に映画会社に長編映画作成の売り込みをかけたという。タイでは昔から職業訓練校(主に工業校)は違う学校の生徒に出会うと、ケンカするという話(ホルモンが活発なせい?)はタイ人によく知られていて、この映画に出てくるシーンは共通の思い出であり、青春の悔恨も。映画のエンドクレジットの監督の言葉を見るとよく分かる。話変わって、2020年前後に世界的流行中のタイBLドラマには実は工業関係の学生が登場する作品が多いが、この映画の雰囲気とはまったく違うので驚く。[白田麻子(タイ式芸能ライター)]