- 日本初上映
コンペティション部門
アミラ
Amira
監督:モハメド・ディアブ
Director: Mohamed DIAB|2021年|フランス・エジプト・ヨルダン・アラブ首長国連邦・サウジアラビア|98分
上映日 | 時 間 | 会 場 |
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3/16 水 | 10:10 | ABCホール |
3/18 金 | 21:10 | 梅田ブルク7 シアター7 |
- 出 演
- サバ・ムバラク
タラ・アッブード
アリ・スレイマン
ジアド・バクリ
- 作品解説
昨年、ヴェネツィア映画祭のオリゾンティ部門に出品され2冠に輝いた作品。『クラッシュ』(2016/Netflix放映題『護送車の中で』)が東京国際映画祭で上映されたエジプトのモハメド・ディアブ(1978~)の長編第3作。このあと、ディアブはアメリカに渡り、来たる3月30日より配信されるマーベルドラマ「ムーンナイト」の監督に一大抜擢された。
パレスチナの女子高生アミラ(タラ・アッブード)は、イスラエルの刑務所に投獄されている政治犯の父ナワル(アリ・スレイマン)を崇拝している。ナワルは17年前に彼女を生んだ時のように、冷凍保存した精子を看守に塀の外へ持ち出させ、妻ウォルダ(サバ・ムバラク)との間に第二子を設けようとするが、自らの男性不妊症が判明し、アミラの実父は誰か家族を越えた騒動が巻き起こる。
今年1月のCNNの報道によると、イスラエルに長期拘束されているパレスチナ人が同じ方法で妻に人工授精した子を授けた例は、2012年以降101人にのぼるという。本作はこの衝撃的事実にインスパイアされた作品ながら、当事者たちが“自由の使者”と呼ぶ子を迫害する悲劇に仕立てていることから、国を越えた賛否の声に包まれた。[赤塚成人]