- 日本初上映
コンペティション部門
野蛮人入侵
Barbarian Invasion [野蠻人入侵]
監督:タン・チュイムイ(陳翠梅)
Director: TAN Chui Mui|2021年|香港・マレーシア|106分
上映日 | 時 間 | 会 場 |
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3/12 土 | 11:50 | シネ・リーブル梅田3 |
3/17 木 | 18:40 | ABCホール |
- 出 演
- タン・チュイムイ(陳翠梅)
ピート・テオ(張子夫)
ブロント・パララエ(柏榮・裴拉勒)
ジェームス・リー(李添興)
ジニー・ウーイ(黃之豫) - 作品解説
長編デビュー作『愛は一切に勝つ』(2006)で釜山国際映画祭ニュー・カレンツ・アワードとロッテルダム国際映画祭タイガー・アワード(最高賞)を連続受賞し、ヤスミン・アハマド監督と並んでマレーシア映画にニューウェーブを起こした伝説の女性監督タン・チュイムイ。『夏のない年』(2010)以来、約10年間の監督業休止を経た監督復帰作は、自ら主演・脚本も務めた、展開予想が不可能な新感覚女性アクション映画である。
出産と離婚を経て、引退したかつての名女優ムーン・リー。以前ムーンと組んでいたロジャー・ウー監督は、彼女に『ボーン・アイデンティティー』東南アジア版のアクション映画に再び主演してほしいと依頼する。ムーンは幼い息子をロジャーのアシスタントに預け、ロー師範の下、出演のため過酷な武術訓練に励む。しかし、ある日ロジャーから、資金提供者の介入により、ムーンの元夫ジュリアードを相手役として起用することが告げられる。
ロジャー・ウー監督を『タレンタイム~優しい歌』の音楽監督などで知られるシンガーソングライターのピート・テオ、ロー師範を『私たちがまた恋に落ちる前に』(2006)のジェームス・リー監督が演じ、OAFF2007の特集「ヤスミン・アハマドとマレーシア映画新潮」映画人たちの同窓会みたいな趣もあるものの、作品には懐かしさも甘さも微塵もない。むしろ、野蛮人のように大胆で尖った映像が、観客の内側へ入侵してくる。マレーシア映画の新たな地平。[坂川直也]