- 日本初上映
コンペティション部門
日光之下
Wisdom Tooth [日光之下]
監督:リャン・ミン(梁鸣)
Director: LIANG Ming|2019年|中国|104分
上映日 | 時間 | 会場 | ゲスト登壇(予定) |
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3/11水 | 21:00 | シネ・リーブル梅田4 | |
3/14土 | 18:50 | 梅田ブルク7 シアター7 |
- 出 演
- リュー・シンチェン(吕星辰)
ウー・シャオリャン(吴晓亮)
ワン・ジアジア(王佳佳)
ワン・ウェイシェン(王维申)
タオ・ハイ(陶海) - 作品解説
ジャ・ジャンクーが創設した平遥国際映画祭(第3回)で、フェイ・ムー賞の最優秀監督賞とロベルト・ロッセリーニ賞の審査員賞の二冠に輝いた恋愛ミステリー。若い女性グー・シー(リュー・シンチェン)は異母兄のグー・リャン(ウー・シャオリャン、本作で第4回マカオ国際映画祭男優賞)と中国北東部の寒村でカップル同然の生活を送っているが、韓国帰りの女性チョウ・チンチャン(ワン・ジアジア)とリャンが親しくなって寂しさを感じる。シーは漁業を営むチンチャンの父親の秘密を知り、さらなる苦悩にさいなまれて……。
これが長編デビュー作というリャン・ミン監督は、ロウ・イエ門下の俳優で、『二重生活』(2012)の助監督を務めた人物。オリジナル脚本で挑んだ本作は、仕事と恋に追いつめられるシーの心境を繊細に描いており、後半の予想外の展開に息を呑まされる。コメディ的な冒頭から切迫したラストへの落とし方も見事で、深い雪景色とアンニュイな音楽、ウォークマンが流行った90年代後半という時代設定に郷愁を感じる。英語題は「親知らず」の意。[赤塚成人]