- 世界初上映
特集企画《台湾:電影ルネッサンス2020》|コンペティション部門
君の心に刻んだ名前
Your Name Engraved Herein [刻在你心底的名字]
監督:リウ・クァンフイ(柳廣輝)
Director: LIU Kuang-hui|2020年|台湾|113分
上映日 | 時間 | 会場 | ゲスト登壇(予定) |
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3/14土 | 16:25 ※完売 | ABCホール | |
3/15日 | 20:40 | 梅田ブルク7 シアター7 |
- 出 演
- エドワード・チェン(陳昊森)
ツェン・ジンホア(曾敬驊)
レオン・ダイ(戴立忍)
ワン・シーシェン(王識賢)
ファビオ・グランジョン
ミミ・シャオ(邵奕玫) - 作品解説
時は1988年、40年間にわたる戒厳令が解除された台湾。台中のミッション系男子校に通う阿漢(アハン)と柏德(バーディ)は、校内のブラスバンドで出会い、親友となる。やがて友情を超えた愛情に気づく二人だったが、学校が女子学生を受け入れることとなり、柏德が新入生の美少女・呉若非(バンバン)と付き合い始めるに至って、その微妙な関係が崩れていき…。
2019年にアジア初の同性婚が認可される以前から、台湾は良質な同性愛映画の産地であった。『ウェディング・バンケット』、『藍色夏恋』、『GF*BF』(OAFF2013)、『花蓮の夏』、『先に愛した人』(OAFF2019)と枚挙にいとまがないが、その連綿たる歴史に名を刻む傑作がまた1本誕生した。同時に、2019年に大ヒットした学園ホラー・サスペンス“Detention(返校)”(本作出演のツェン・ジンホアが主演)で描かれた「戒厳令下の台湾」は、現代台湾の若者の興味を集めたのだが、その時代の気分が本作に充満している点も見逃せない。中年になった阿漢を演じたレオン・ダイはこれが久々の台湾映画出演だが、枯れた感じの名演が各映画賞を賑わすことは必至だろう。[杉山亮一]
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