← Back
  • 世界初上映

インディ・フォーラム部門

遠吠え

Howling

監督:シェーク M ハリス

Director: SHEIKH M Haris|2022年|日本|86分

上映日 時 間 会 場
3/13 日 14:00 シネ・リーブル梅田3
3/17 木 13:35 シネ・リーブル梅田3
  • LINE it!
出  演
橋本一郎
高橋ユキノ
小野孝弘
池上リョヲマ
小谷沙奈恵
作品解説

田之上隆二は、うだつの上がらない40歳。地位も名誉も金も女もない、いつかやる!やるやる詐欺な毎日。セクハラでバイトをクビになったその日、中学の同窓会の案内が届く。ほぼ同時に、マッチングアプリで連絡を取っていた紫アカネから「直接お会いしませんか」とメッセージが届く。下心丸出しで待ち合わせに向かった隆二。しかしアカネから発せられた言葉は、「1000万差し上げるので私の父親を殺していただけませんか」という衝撃の一言だった。後日、隆二は同窓会で初恋の相手千聖と、かつて隆二と千聖を虐めていた土田勝徳と再会する。この日を境に、隆二の日常が急激に変貌していく…。

監督メッセージ

『遠吠え』チームには、大阪、または関西にゆかりのある、思い入れのある人がたくさんいまして、そのような場所でワールドプレミアを行えることを大変喜ばしく思います。

『遠吠え』は異次元の映画です。

まず座組みが異次元です。企画を持ち込んだのは普段は小劇場を中心に活躍する土屋士。彼を中心に出演者は演劇人が脇を固め、そこに新人の高橋ユキノ、ベテランの橋本一郎を主演に迎えました。プロデューサーはCM業界から早川玲奈。そして撮影監督には圧倒的な作家性を持つ斎藤文、照明には舞台を中心に活躍する松本永。さらに僕の映画学校の同期が主要なスタッフを務めてくれました。

ご覧の通り、全員世代も普段活躍する畑も違います。いわゆる「映画界の常識」なんてものは僕らには通用しません。全員、自分たちが持っている固定観念を一旦捨て去り、コロナ禍でコミュニケーションがなかなか取りづらい中で、一から共通言語を探っていき、互いが互いをリスペクトし合いながらこの作品を作っていきました。

そして僕の脚本、演出も異次元です。上記の体制、そして初めての長編映画ということから「丸っこい作品は作らない」と初めに決めて取り掛かりました。ストーリー、撮り方、演出含め全て徹底的に攻め抜きました。賛否分かれることを初めから想定して作っています。この時代に、この座組で映画を撮る意味を考えながら、しかし自分の映画作りにおける信念は決して曲げずに。皆様がこの映画を観てどう思っていただけるのか。今から非常に楽しみです。

最後に。この映画の登場人物「千聖」の名前は僕の中学3年生の時の初恋の人から名前を取っています。果たして彼女がこの映画を観てくれる日が来るのか……。怖くもあり、楽しみでもあり。彼女が気づいてくれるその日まで。

監督:シェーク M ハリス

Director: SHEIKH M Haris