- アジア初上映
コンペティション部門
フォーの味
The Taste of Pho
監督:ボブリックまりこ
Director: Mariko BOBRIK|2019年|ドイツ・ポーランド|83分
上映日 | 時間 | 会場 | ゲスト登壇(予定) |
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3/9月 | 14:40 | シネ・リーブル梅田4 | |
3/13金 | 21:25 | 梅田ブルク7 シアター7 |

- 出 演
- タン・ロン・ドー
レナ・グエン
アレクサンドラ・ドマニスカ
ボグスワヴァ ・パヴェレツ
ザー・カイ・トン - 作品解説
ポーランドの首都、ワルシャワ。ポーランド人の妻に先立たれたベトナム移民のロンは、一人で娘を育てている。ベトナムレストランでシェフを務める彼は、流暢にポーランド語を話し、現地の生活にも慣れたとはいえ、母国の文化への執着を捨てられない。純粋なポーランド人として暮らしたい娘のマヤは、学校で浮かないように父が愛情込めて作ったベトナム料理の弁当を密かに捨てている。ある日、ロンが勤める店が新しいオーナーの手に渡る。得意のフォーの代わりに寿司を作るように言われたロンは、いっそう母国を懐かしむ。一方、まだ亡き母への思いが強いマヤは、近所の金髪美人と父の間に何かがあると疑い、彼女を監視し始めるが…。
ウッチ映画大学を卒業した日本人のボブリックまりこ監督の本作は、異なる文化で育った世代同士が理解し合う困難と、自分を見失わずに異文化の中で生きる難しさを語る。単一民族国家と見られるポーランドは、アジアからの移民にとって溶け込みにくい国だが、監督は差別問題よりも親子の絆に焦点を当てた。悲劇的な展開を抑えた、ぬくもりに溢れる作品だ。[カイェタン・ロジェヴィチ]
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