- アジア初上映
コンペティション部門
コントラ
Kontora
監督:アンシュル・チョウハン
Director: Anshul CHAUHAN|2019年|日本|145分
上映日 | 時間 | 会場 | ゲスト登壇(予定) |
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3/12木 | 20:20 | シネ・リーブル梅田3 | |
3/13金 | 15:50 | ABCホール |
- 出 演
- 円井わん
間瀬英正
山田太一
小島聖良
清水拓蔵 - 作品解説
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日本在住のインド人監督アンシュル・チョウハン、同じく日本に住むエストニア人の撮影監督マックス・ゴロミドフが、『東京不穏詩』(OAFF2018)に続いて手がけた長編第2作。エストニアのタリン・ブラックナイト映画祭(第23回)で昨年、日本映画初となるグランプリ、最優秀音楽賞受賞の快挙を果たした。
生意気盛りの女子高生ソラ(円井わん)は、死んだ祖父が遺した戦中日記を読むうちに、祖父が人知れず埋めた遺品の存在に気づく。彼女が住む田舎の小都市には、奇妙なホームレス(間瀬英正)が時代をさかのぼるように徘徊してきて……。ふたつの話が意表を突いて組み合わさり、物語性と寓話性が拮抗して希有な緊張感をもたらすなか、鬱屈を抱えるソラの感情があふれだす。
思春期の問題と地方における経済格差、黙された戦争の記憶を経めぐり、詩的なタッチに、時にユーモアや犯罪劇の風味を利かせる語り口は新鮮だ。シルバーを基調としたモノクロの美しさ、父親役の山田太一(東京遊撃手)、新星・円井わん(「全裸監督」)の演技も必見。[赤塚成人]
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