- 世界初上映
協賛企画《芳泉文化財団の映像研究助成》
節子
setsuko
監督:ゾン・ピロン
Director: ZON Pilone|2020年|日本|74分
上映日 | 時間 | 会場 | ゲスト登壇(予定) |
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3/11水 | 15:10 | PINEBROOKLYN |
※入場無料

- 出 演
- 大塚怜央奈
水上竜士
天川龍一
竹根遼 - 作品解説
映画的空間と現代美術が共存する世界観を展開した『貞雄』(OAFF2018上映作)に続く、悲劇三部作の第二部。人間の心理的な不安感と恐怖感、夢と現実が混ざる精神の錯乱状態を描き、そこから恐ろしさを呼び起こす“絵画的サスペンス”で悲劇の極致を描く。
アルツハイマー病を患っている二郎を、恋人の節子は丁寧に介護している。ある日から毎日母乳が出るようになった節子は二郎の病気が治ることを願って、その母乳を彼に飲ませるようになる。
節子は、火に燃やされた経験があるようで、自分の体がだんだん熱くなる幻影に苦しみ、自らの体に水を浴びせるという発作に苛まれている。偶然それを目撃した町の警官が、その夜、差し入れの桃を持ってやって来る。節子は歓迎し、桃を食べる警官に欲望を募らせる。節子はジュースの中に睡眠剤を入れて警官に飲ませる。朝、目を覚ました節子は包丁を持って二郎の部屋へと向かう。棺桶の中に眠る二郎をみて、節子が包丁で刺そうとする。再び目を覚ますと節子は、二郎の夢の中に閉じ込められていた――。