- 世界初上映
インディ・フォーラム部門
バグマティ リバー
Bagmati River
監督:松本優作
Director: MATSUMOTO Yusaku|2022年|日本・ネパール|29分
上映日 | 時 間 | 会 場 |
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3/12 土 | 14:10《短編4》 | シネ・リーブル梅田3 |
3/15 火 | 14:00《短編4》 | シネ・リーブル梅田4 |
※プログラム《短編4》『Natsuko』『オートバイとハンバーガー』と併映
- 出 演
- 阿部純子
小橋賢児
マン・バハドゥール・グルン - 作品解説
吉田那月(25)の元に差出人不明の1枚の絵葉書が届く。絵葉書にはエベレストの風景が描かれていた。那月は絵葉書の差出人が2年前にエベレストで行方不明になった兄ではないかと思い、東京から兄を探しにネパールへとやって来る。兄は名の知れた登山家だったが、那月は10年間会っていなかった。那月は兄のことを何も知らないことに気づく。那月は兄に思いを募らせながらエベレストへ向かうが、登山中に倒れてしまい、兄をサポートしていたシェルパに助けられる。シェルパは那月に連れて行きたい場所があると告げる。そこにはガンジス川に合流する河川バグマティリバーがあり、河岸にはネパール最大のヒンドゥー教寺院パシュパティナート(火葬場)があった。那月は聖なるバグマティリバーで燃えていく死者の姿を目撃するのだった。
- 監督メッセージ
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人は大切な人を失った時、何を救いに生きていくのか。僕にとっては映画を作ることが自分自身の生きる糧となり、大切な人の死を受け入れる心の作業なのだと感じました。
今回の映画「Bagmati River」は大切な人の死を受け入れようとする人の物語です。そして僕自身が、2018年にエベレスト登頂の挑戦中に不慮の事故で命を失ってしまった友人の登山家 栗城史多(享年35)さんの死を受け入れるための映画でもあります。栗城さんとの出会いは、僕の長編デビュー作「Noise」の試写会でした。栗城さんは「Noise」の試写会に来てくださり、映画にとても感激してくださりました。その後、頻繁に会うようになり、栗城さんと色々なお話をしました。そして、世界中の苦しんでいる人に向けた、栗城さんのエベレスト挑戦のドキュメンタリー映画を一緒に作ることになりました。そして撮影監督の岸建太朗氏と共にエベレストへと向かいました。しかし2018年5月21日、エベレスト挑戦中に栗城さんは命を失いました。僕自身も重度の高山病になり、緊急ヘリで搬送されました。 この映画を作ったからといって、実際のところ栗城さんの死を受け入れる事ができるかどうかは正直わかりません。そこまでして映画を作ろうとすることが理解できない人もたくさんいるかと思います。
しかし、どうしてもこの映画を作らなければ僕は前に進む事ができないのです。
監督:松本優作
Director: MATSUMOTO Yusaku