

アジアの若手インディペンデント監督のエッジの利いた作品を紹介してきたアジアン・ミーティング大阪。今年はまず中国のリー・ホンチー(李紅旗)を紹介しよう。2003年のデビュー作がロカルノ国際映画祭で批評家賞を受賞し、“中国のカウリスマキ”とも呼ばれながら、第3作『冬休みの情景』が昨年ようやく紹介されたばかり。今回は第2作を日本初上映。ベトナムからはトラン・アン・ユンに続く新人ファン・ダン・ジー監督の『ビー、心配しないで!』。監督デビュー作だが、すでに昨年のカンヌ国際映画祭批評家週間でダブル受賞したベトナム・ニューウエーブの旗手となる新人だ。そして前作『トロピカル・マニラ』を2年前に当映画祭でも紹介し、以後、“韓国のファスビンダー”として話題となったイ・サンウの最新作『父、吠える』。それら3本のアジア勢に対し、最新の日本のインディペンデント映画、第7回シネアスト・オーガニゼーション・大阪エキシビション(CO2)で最優秀作品が迎え撃つ。白熱のミーティング2011!

- 日 程
- 2011年3月11日(金)〜17日(木)
- 会 場
- シネ・ヌーヴォ(九条)>>>
プラネット・スタジオ・プラス・ワン(梅田・中崎町)>>> - シンポジウム
- 《アジアンミーティング1》
3月11日(金)18:15〜 シネ・ヌーヴォ
ゲスト:イ・サンウ監督(韓国『父、吠える』)
第7回シネアスト・オーガニゼーション・大阪エキシビション最優秀作品監督(日本)
《アジアンミーティング2》
3月12日(土)20:10〜 シネ・ヌーヴォ
ゲスト:リー・ホンチー監督(中国『ルーティーン ホリデー 黄金周』)
ファン・ダン・ジー監督(ベトナム『ビー、心配しないで!』) - リンク
- 第7回シネアスト・オーガニゼーション・大阪エキシビション(CO2)
http://www.co2ex.org/ >>>


ルーティーン ホリデー 黄金周
Routine Holiday
2008年/中国/81分
監督:リー・ホンチー
●中国のゴールデンウイークは10月。だが、登場人物たちは皆どのように時間を過ごしていいのか分からない。父親と無表情な息子は散歩に出掛ける。息子は奇妙な生き物を飼っていて、バスケットに入れて持ち歩いている。アパートの2階に住んでる友人を訪ねるが、すでに先客がある。2階の友人は彼女と別れたばかりで機嫌が悪く、その客は体の具合が悪い。集まった者同士で冗談を言ったり、盛り上がろうとするが、彼らの自由な時間はただ空回りして過ぎていく。
3月12日(土)18:10 シネ・ヌーヴォ
☆上映前、舞台挨拶あり(予定)
3月13日(日)19:00 プラネット・スタジオ・プラス・ワン
★上映後、質疑応答あり(予定)
3月17日(木)19:30 プラネット・スタジオ・プラス・ワン

父、吠える
Father is a dog
2010年/韓国/94分
監督:イ・サンウ
●貧しい生活の中、母親代わりに一家を切り盛りする長男、知的障害で過食症の次男、繊細で不安定な芸術志向の三男が肩を寄せ合いながら暮らしている。ただでさえゆとりのない切り詰めた暮らしの中、暴君として君臨する父親は息子たちを心身両面から追い詰めていくが……。
3月11日(金)16:20 シネ・ヌーヴォ
☆上映前、舞台挨拶あり(予定)
3月13日(日)13:00 プラネット・スタジオ・プラス・ワン
★上映後、質疑応答あり(予定)
3月16日(水)19:30 プラネット・スタジオ・プラス・ワン

ビー、心配しないで!
Bi, Don’t Be Afraid
2010年/ベトナム・フランス・ドイツ/92分
監督:ファン・ダン・ジー
●ビーは6歳の少年で、両親と叔母とお手伝いさんとハノイに暮らしている。重い病気にかかり、寝たきりの祖父が家にやってきたころから、両親の間に隙間が生まれる。父は酒を飲んでは女マッサージ師のところに入り浸り始める。母はそれを知りつつ見て見ぬフリをしている。一方、叔母はバスの中で16歳の少年と出会い、彼のことが好きになってしまう。
3月12日(土)16:00 シネ・ヌーヴォ
☆上映前、舞台挨拶あり(予定)
3月13日(日)16:00 プラネット・スタジオ・プラス・ワン
★上映後、質疑応答あり(予定)
3月15日(火)19:30 プラネット・スタジオ・プラス・ワン

第7回CO2 シネアスト大阪市長賞・CO2男優賞 受賞作品
適切な距離
監督:大江崇允
●大学の演劇学科で劇作をメインで学んでいる雄司は、幼い頃の両親の離婚以来、母と二人で暮らしている。雄司には双子の弟がいるはずだったが、弟は肉塊として生まれてきた。両親は、「礼司」という名前を弟につけ、位牌を家に置くことにした。 雄司の家庭は既に断絶している。幼い頃からヒステリックに雄司を教育してきた母は、雄司が高学歴な大学入試に失敗した日を境に、雄司に関与しなくなった。 元旦に、10年前に自分宛に書いた年賀状が届く。「10年後の僕へ。今でも日記をつけていますか?」 これをきっかけに、雄司は再び日記を書き始める。 母は、雄司の日記を盗み見る。それを知った雄司は、仕返しに母の日記を読むことにする。そこに書かれていたのは、母が礼司と一緒に生活をしている「虚構の世界」であった。
3月11日(金)20:00 シネ・ヌーヴォ
3月14日(月)19:30 プラネット・スタジオ・プラス・ワン
★上映後、質疑応答あり(予定)
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