

『東京人間喜劇』で昨年、大阪で開催されたシネ・ドライヴ2010で大賞受賞、『歓待』で2010年東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門作品賞、と一躍頭角を現してきた注目の才能・深田晃司。大阪で発見されたともいえる深田という才能に、世界で初めて焦点を当てる特集企画。世界で評価の進む彼の映画に、いち早く注目したい。
深田晃司監督プロフィール
1980年東京生まれ。大学在学中に映画美学校に入学。映画制作を学ぶかたわら、数多くの現場に参加。02年に長編映画『椅子』を初監督し。04年に渋谷アップリンク・ファクトリーにてロードショー公開。05年、劇作家・平田オリザが主催する劇団「青年団」に演出部として入団。07年異色作『ざくろ屋敷』で注目を集め、09年『東京人間喜劇』はローマ、パリの映画祭で正式招待され、シネ・ドライヴ2010大賞受賞。最新作『歓待』(10年)は、東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門で作品賞を受賞し、その後もロッテルダム、香港、イスタンブール、プチョン、トロント、ダーバンなど海外の映画祭から続々と正式招待が決まっている。

- 日 程
- 2011年3月5日(土)〜10日(木)
- 会 場
- シネ・ヌーヴォ(九条)>>>

(C)2010 hospitalité Film Partners

プログラム1
歓待
hospitalité
2010年/日本/96分
脚本・監督・編集:深田晃司
出演:山内健司、杉野希妃、古舘寛治
●下町の印刷所を舞台に、つつましく暮らす一家の元にフラリと現れた闖入者。それに巻き込まれ振り回されて変化していく人々。感傷を排した演出、人と人との関係性から現代日本の本質を掴み、世界をすくい取る。深田晃司監督とプロデューサーも兼ねる国際派女優・杉野希妃、そして劇団「青年団」の演技派俳優たちによる映画にしか成しえないテツガク喜劇!
2010年東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門作品賞
本年のロッテルダム国際映画祭スペクトラム部門、香港国際映画祭正式招待
●シンポジウム情報
『映画「歓待」をテツガクする――主客不分明の時代における包摂と排除』
日時:3月13日(日)16:15〜18:15
場所:AP梅田大阪Aルーム
主催:マレーシア映画文化研究会

(C)有限会社アゴラ企画/青年団・深田企画
プログラム2
東京人間喜劇
Human Comedy in Tokyo
2009年/日本/140分
脚本・監督:深田晃司
出演:角舘玲奈、荻野友里、山本雅幸
●フランスの文豪バルザックの作品群『人間喜劇』に着想を得て作られた、単なるオムニバスでも群像劇でもない、映画の、映画による、映画にしかできない「世界の掴み方」。出演は、劇団「青年団」で活躍する実力派俳優陣。
ローマ国際映画祭2009、パリシネマ国際映画祭2010正式招待作品
シネ・ドライヴ2010大賞受賞

(C)2006 Zakuro Project / TOEI ANIMATION CO.,LTD

プログラム3
ざくろ屋敷
LA GRENADIÈRE
2006年/日本/48分
脚本・監督:深田晃司
出演:志賀廣太郎、ひらたよーこ、堀夏子、山口ゆかり、平林冬樹
●19世紀のフランス、ロワール川近くの丘陵地帯に建つ「ざくろ屋敷」に、ある日、謎めいた夫人と二人の男の子が移り住んできた。3人は、静かな日々を過ごしていたが、そこにはいつも不安の影が差していた……。バルザックのこの原作が世界で初めて映画化され、その群を抜く完成度で多くの称賛を集めた傑作。

(C)WATCH THAT SOUND

自転車と音楽
Bicycle & Music
2009年/日本/7分
脚本・監督:深田晃司
出演:鈴木琳太郎、川隅奈保子、もろとユーキ
●いたずらをしてベランダに追い出された男の子。外には、ボールで遊んでいる子や、お父さんと自転車の練習をする子供たち。男の子は退屈し、ベランダの柵を叩いて音を出していると、それに応えるようにどこかから音が聞こえてくる……。オランダの教育団体“Watch That Sound”から依頼されて製作された短編映画。音響はオランダの子供たちが付けたものである。
3月9日(水)10:10 シネ・ヌーヴォ
3月10日(木)22:00 シネ・ヌーヴォ
※『さくろ屋敷』『自転車と音楽』の2本立て上映

(C)2011 WA ENTERTAINMENT INC

プログラム4
少年少女
Kids and Grownups
2010年/日本/70分
監督:太田信吾
出演:オノエリコ、川名正秀、小林治正、杉野希妃
●『歓待』(監督:深田晃司)のメイキング、という口実で作られた作品……。だが、実際は『歓待』の出演少女と撮影現場近くに住む暇そうな少年の交流を綴った、もうひとつのドラマになっている。東京の下町に映画に出演するためにやってきた少女と、地元で生きる少年の、ひと夏の淡い友情とゆれる心情を描く。『卒業』でイメージフォーラム・フェスティバル2010優秀賞を受賞した太田信吾の意欲作。
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