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第7回大阪アジアン映画祭
第7回大阪アジアン映画祭 特別フォーラム2/映画館のデジタル設備導入に関して
―VPFによる導入の可能性と、デジタルの今後について―

現在、映画館のデジタル化が急ピッチに進んでおり、大手興行会社運営によるシネコンを中心とした映画館は2012年度中にはほぼ設備導入が完了するといわれています。また、デジタル上映機器の導入には多額な設備投資費が必要で、1スクリーンあたり700万円から1000万円強の費用が必要であるともいわれています。

この多額な設備投資費が必要な「映画館のデジタル化」が昨年より急激なスピードで実現しているのは、デジタル化により費用的恩恵を受ける配給会社にも応分の費用負担をさせるVPF(ヴァーチャル・プリント・フィー)スキームの運用が始まったことによります。いま、日本において、このVPFスキームを運用している会社(VPFサービサー)は3社あります。しかし、このスキームは、その資金回収スキームの特性上、大手配給会社の新作を一定の本数以上上映している映画館、おもにシネコンでは成立しますが、独立系配給会社による小規模作品を中心に上映しているミニシアターやいわゆる二番館、名画座では成立しないことが課題となっています。

これら、VPFスキームによるデジタル化には“乗れない”映画館は、独力で高額な費用を負担して導入しなければいけないのか、あるいはそれが出来ない映画館はデジタル上映を諦め、それ以外の上映素材(フィルムやブルーレイなど)でのみで番組を編成していかざるをえないのか、またフィルムに特化するか、あるいは最悪の場合閉館せざるを得ないのか……。

デジタル化が進む中、映画祭も例外ではありません。デジタル上映は、今後の映画祭の上映のあり方も左右する大きな問題です。大阪アジアン映画祭の会期中に、本シンポジウムを開催します。同時に、このVPFスキームを今一度、具体的に検証して、映画館のデジタル設備導入への道を模索する試みのひとつでもあります。映画関係者はもとより、映画ファンの皆様もぜひお越しください。

参加概要
内 容
1. VPFスキームによるデジタル上映設備導入について―概説
   一般社団法人コミュニティシネマセンター 伊藤重樹さん
2. VPFサービサーの成り立ちと運用スキーム―概説
   デジタルシネマクラブ株式会社 デジタルシネマ倶楽部株式会社 事業部長 園田公一さん
3. 独立系映画館のデジタル化の可能性について―対談
   一般社団法人コミュニティシネマセンター 伊藤重樹さん
   デジタルシネマクラブ株式会社 デジタルシネマ倶楽部株式会社 事業部長 園田公一さん
4. ディカション(質疑応答)
日 程
2012年3月15日(木)開場12:45 開演13:00(14:30終了予定)
会 場
大阪歴史博物館・4階講堂
地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目駅」9号出口前、NHK大阪放送局隣
大阪市中央区大手前4-1-32 TEL.06-6946-5728
大阪歴史博物館公式サイト http://www.mus-his.city.osaka.jp/
料 金
無料
主 催
大阪映像文化振興事業実行委員会(大阪アジアン映画祭)
大阪歴史博物館
協 力
一般社団法人コミュニティシネマセンター
お問い合わせ
大阪アジアン映画祭 運営事務局(担当:景山、音居)
〒530-0014 大阪市北区鶴野町4番B-801
TEL:06-6373-1211 FAX:06-6373-1213
e.mail: info@oaff.jp
チラシ
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