- 日本初上映
特集企画《台湾:電影ルネッサンス2018》
川流の島
The Island That All Flow By [川流之島]
監督:チャン・ジンリン(詹京霖)
Director: CHAN Ching Lin|2017年|台湾|97分
上映日 | 時間 | 会場 | ゲスト登壇(予定) |
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3/14水 | 16:25 | シネ・リーブル梅田4 | ◎ |
3/18日 | 16:10 | ABCホール |
【開催レポート】
- 出 演
- イン・シン(尹馨)
チェン・レンシュオ(鄭人碩)
チェン・ディンジョン(陳鼎中) - 作品解説
台湾國道(高速道路)の料金所。疾走する車の流れに浮かぶ孤島のようなその場所で、日夜黙々と働く職員番号31番・林嘉䌢。シングルマザーの嘉䌢は、息子・傅彥超(ニックネームは超人=スーパーマン!)と二人暮らし。2014年1月2日の全面ETC化―それは嘉䌢の「職場が失われる」ことを意味するのだが―を目前に控え、その日常には暗い影が差していた。そんなある日、仕事中の嘉䌢に一本の電話が入る。彥超の同級生の父を名乗るその電話の主は、彥超が自身の娘をレイプしたため、高額の慰謝料兼示談金を支払うよう詰め寄ってきた。途方に暮れた嘉䌢は、馴染みのトラック運転手に援助交際を持ちかけるのだが…。
長きに渡る国産映画不況の影響もあって、台湾では伝統的に長編テレビ映画が作り続けられている。その中には劇映画と遜色ない完成度の作品も多く、しばしば映画祭で上映されているのだが、本作もそんな系譜に連なる“電視電影”として制作された。結果、テレビ番組としても、映画作品としても高評価を得た『川流の島』は、台湾のテレビ賞(金鐘奨)と映画賞(金馬奨&台北電影奨)を横断して、数多の賞を受賞する快挙を成し遂げたのである。
イン・シンは、本作への出演により、昨年の台北電影奨で最優秀主演女優賞を受賞。ツァイ・ミンリャン監督の最新VR作品『家在蘭若寺』にも起用されている。