- 世界初上映
オープニング
嵐電
RANDEN: The Comings and Goings on a Kyoto Tram
監督:鈴木卓爾
Director: SUZUKI Takuji|2019年|日本|114分
上映日 | 時間 | 会場 | ゲスト登壇(予定) |
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3/8金 | 18:30 ※完売 | 阪急うめだホール | ◎ オープニング・セレモニー |
【開催レポート】

- 音 楽
- あがた森魚
- 出 演
- 井浦新
大西礼芳
安部聡子
金井浩人
窪瀬環 - 作品解説
京都を走る市街電車「嵐電」の街に紛れ込んでしまい、まるで出られなくなったような3組の男女の恋と愛を幻想的に描くラブストーリー。
鎌倉からやってきたノンフィクション作家の平岡衛星(井浦新)は、嵐電の走る線路のそばに部屋を借り、嵐電にまつわる不思議な話を集める取材を開始する。そこには、衛星と衛星の妻・斗麻子(安部聡子)が、かつて嵐電の街で経験した出来事を呼び覚ます目的があった。京都に修学旅行で、青森からやって来た女子学生・北門南天(窪瀬環)は、嵐電の駅で、電車をスーパー8で撮影する地元の少年・子午線(石田健太)と出会い夢中になる。太秦撮影所の近くのカフェで働く小倉嘉子(大西礼芳)は、撮影所にランチを届けた折、東京から来たそれほど有名ではない俳優・吉田譜雨(金井浩人)に京都弁の指導をすることになり、台詞の読み合わせを行うが…。
監督は映画『ゲゲゲの女房』『ゾンからのメッセージ』などを手掛け、俳優としても活躍する鈴木卓爾。京都造形芸術大学映画学科准教授でもある。少し不思議な人間外世界を意識した世界観の中に、ささやかな人々のドラマを描き、フィクションの地平を拡張し続ける作風に定評がある。
主演には第一線で活躍する実力派俳優の井浦新(『ワンダフルライフ』 OAFF2015開幕作『白河夜船』『止められるか、俺たちを』)、出演陣には京都造形芸術大学映画学科卒、注目の若手俳優・大西礼芳(『MADE IN JAPAN~こらッ!』『ナラタージュ』『菊とギロチン』)、京都の劇団「地点」の看板俳優・安部聡子(『トキワ荘の青春』)、『きらきら眼鏡』で新人ながら異例の主役へ抜擢された若手実力新人俳優の金井浩人らが名を連ねる。
音楽を手掛けるのは、懐かしく未来的な宇宙観を唄い続けてきたミュージシャンのあがた森魚。嵐電の走る街の夢想に響く郷愁的な音楽をつくりあげた。
本作は、京都造形芸術大学映画学科の学生と、映画のプロフェッショナルとが一緒になって制作される劇場公開映画制作プロジェクト「北白川派」の作品として制作。「北白川派」ではこれまでに故木村威夫監督による『黄金花-秘すれば花、死すれば蝶-』、高橋伴明監督『MADE IN JAPAN~こらッ!~』、山本起也監督『カミハテ商店』、林海象監督『彌勒~MIROKU~』、福岡芳穂監督『正しく生きる』が制作され本作が6作目となる。
2019年初夏 テアトル新宿、京都シネマ他 全国順次公開
- 監督メッセージ
「嵐電の街 鈴木卓爾」
京都の街は、東と西と北が山に囲まれた中に、ぎっしりと街が、箱庭のように詰まっています。空は時に澄み、時に霞み、深く広く感じます。他所の世界からやって来て、この街にいると、「来し方行く末」の感覚が不意に分らなくなります。ひょっとしたら、元々どこかに暮らしていたはずのこの身は、そちらでは現在行方不明となってしまっているのかもしれないと妄想します。この街の中を、生態系を黙々と移動する生命のように、すれ違い走り続けている小さな電車「嵐電」。嵐(あらし)と、電(いなづま)という文字を持ったこの電車は、線路を走っていたかと思うと、自動車と一緒に大通りを並走したりして、ひっきりなしに人を運んでいます。人を運ぶという事は、きっとその人の抱えているものも丸ごと運んでいます。誰かに対する想いも運んでいます。嵐電がすれ違うように、互いに偶然の交差を繰り返すたび、嵐のように電のように、物語がそこから立ち上がる、一瞬一瞬の光景を真冬の一時、掴みたいと思いました。
- 製 作
ミグラントバーズ、オムロ、京都造形芸術大学
- 制作協力
北白川派
- 特別協力
京福電気鉄道株式会社、東映京都撮影所、右京じかん
- 後 援
京都市
- 配給・宣伝
ミグラントバーズ
- 配給・宣伝協力
マジックアワー
- 関連サイト
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