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インディ・フォーラム部門

ワイルドツアー

Wild Tour

監督:三宅唱

Director: MIYAKE Sho|2018年|日本|67分

上映日 時間 会場 ゲスト登壇(予定)
3/11月 18:30 シネ・リーブル梅田3
3/14木 16:00 シネ・リーブル梅田3

【開催レポート】

ワイルドツアー
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出  演
伊藤帆乃花
安光隆太郎
栗林大輔
山崎隆正
作品解説

ここは山口県山口市にある、とあるアートセンター。大学1年生の中園うめ(伊藤帆乃花)は「山口のDNA図鑑」というワークショップにファシリテーター(進行役)として参加している。参加した中高生たちはこれから1ヶ月間、山口の様々な場所に出かけて植物を採取し、そのDNAを抽出することで、山口の植生を調べていく。ウメは中学3年生のタケ(栗林大輔)と、タケの幼馴染のシュン(安光隆太郎)とともに山口の自然を探索していく。

山、海、10代、植物、初恋。山口に住む地元の中高生たちが出演し、彼らの「ワイルドな」成長の記録が繊細に映し出された三宅唱監督(『きみの鳥はうたえる』)最新作。

2019年3月30日よりユーロスペースほか全国順次ロードショー

監督メッセージ

YCAM Film Factoryのボス杉原氏から「最終的に映画でなくてもかまわない」という緊張感あるオファーを受けた。「なぜわざわざ映画をつくるのか」というゼロからの問い直しだ。滞在制作中、映画以前からある演劇やダンス、また地域での芸術教育プラグラム、そしてSFのような最先端テクノロジーやバイオラボに囲まれ、なぜ芸術(施設)が人生や社会に必要なのかを日々模索しているYCAMスタッフらと共に、映画の役割を探った。まずは日々のあれこれを記録するビデオダイアリーの手法から出発し、それをインスタレーション作品「ワールドツアー」として再構成しながら、ある時、僕らにはやっぱり物語や劇も必要だと気づいた。それを教えてくれたのは地元の中高生たちだ。21世紀うまれの彼らと山や海や街角でなにかを発見したり、セリフを作ったり、何度も演じたりしながら、ようやく映画を発見できた気がした。

高校受験やら将来やら恋やら、人生の岐路に立って日々真剣に生きている彼らの姿は野生の動植物のように格好いい。リアルとかナチュラルでは収まらない、人間やこの社会の「ワイルド」な部分を捉えたいと思った。ぜひ彼らと「発見のよろこび」を共有してほしい。