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飯塚花笑監督《来るべき才能賞》受賞

  • 世界初上映

コンペティション部門

世界は僕らに気づかない

Angry Son

監督:飯塚花笑

Director: IIZUKA Kasho|2022年|日本|112分

上映日 時 間 会 場
3/12 土 21:00 梅田ブルク7:シアター7
3/17 木 13:30 ABCホール
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出  演
堀家一希
GOW
篠原雅史
村山朋果
岩谷健司
作品解説

群馬県太田市に住む高校生の純悟(18)は、フィリピンパブに勤めるフィリピン人の母親を持つ。父親のことは母親から何も聞かされておらず、ただ毎月振り込まれる養育費だけが父親との繋がりである。

純悟には恋人の優助(18)がいるが、優助からパートナーシップを結ぶことを望まれても、自分の生い立ちが引け目となり、なかなか決断に踏み込めずにいた。

そんなある日、母親のレイナ(41)が再婚したいと、恋人を家に連れて来る。見知らぬ男と一緒に暮らすことを嫌がる純悟は、実の父親を探すことにするが…。

国内外の映画祭で受賞経験のある飯塚花笑監督が自身の体験をもとにしたオリジナル脚本を、2021年に大ヒットした映画『東京リベンジャーズ』に出演した堀家一希主演で映画化。

監督メッセージ

この世界の片隅で、ある種の生きづらさを抱える人たちの存在がどうしても気になってしまう。おそらくトランスジェンダーである自分自身のアイデンティティがそうさせて来たのだろう。今回の映画の主人公は、フィリピン人の母と日本人の父親を持つ青年だ。意外にも知られていないがこの国には、出稼ぎでやって来た沢山のフィリピン人女性が、日常に溶け込んで暮らしている。そしてその子どもたちもまた、この国の中で暮らしている。この映画で描くのは、異なる文化を持った母親への息子の眼差しであり、“愛の問題”についての物語である。この映画を観て、身近にあった愛に気づく人がいるならば・・・そんな願いを込めてこの映画を贈ります。

監督:飯塚花笑

Director: IIZUKA Kasho