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  • 日本初上映

コンペティション部門

赤ザクロ

Red Pomegranate [Qyzyl Anar]

監督:シャリパ・ウラズバエヴァ

Director: Sharipa URAZBAYEVA|2021年|カザフスタン|113分

上映日 時 間 会 場
3/15 火 21:00 梅田ブルク7 シアター7
3/17 木 10:40 ABCホール
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出  演
アイヌール・ベルムカムベトワ
ボラット・モミンジャノフ
カディルガジ・クアンディコフ
作品解説

『マリアム』(2019/OAFF2020)が2020年のヴズール国際アジア映画祭で最高賞に輝き、ロンドン開催のレインボー映画祭において最優秀女性監督賞を受賞した、カザフスタンのシャリパ・ウラズバエヴァ(1985~)の第2作。

38歳の女性アナール(アイヌール・ベルムカムベトワ)は結婚した夫マラット(ボラット・モミンジャノフ)と共に、都会から渓谷沿いの田舎町に越してくる。アナールは妊娠しており、出産の不安を抱えながら、夫に職が見つかるのか案じている。パソコンが壊れて自身も仕事できなくなり、職探しに出た夫の連絡が途絶えたところで、彼の連れ子の少年が性的虐待に遭い──。

前作と同様、夫の失踪を機に社会の偏見と闘う女性を描いた作品で、物語が進むにつれて、カネと地位を重んずる男性社会への失望が浮き彫りになる。カザフ・ニューウェイヴ後の流れを汲む作風で、2010年代以降の「パルチザン映画宣言」──撮影に予算をかけない、社会的リアリズムの探求、新しい方法の発見──に依拠する姿勢も見られる。タイトルは楽園の恵みの果実を表すが、他にも隕石や金魚など、同じ色を宿すものが主人公の幸運を希うように登場する。[赤塚成人]

監督:シャリパ・ウラズバエヴァ

Director: Sharipa URAZBAYEVA