- 日本初上映
コンペティション部門
シャンカルのお話
Shankar’s Fairies
監督:イルファナ・マジュムダール
Director: Irfana MAJUMDAR|2021年|インド|93分
上映日 | 時 間 | 会 場 |
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3/11 金 | 14:20 | シネ・リーブル梅田4 |
3/18 金 | 10:20 | シネ・リーブル梅田4 |
- 出 演
- ジャイヒンド・クマール
シュリージャ・ミシュラ
アドヴィク・マートゥル
グラーム・ピール・ムハンマド
アルヴィンド - 作品解説
1962年のラクナウ。英国から独立し、新たな国づくりの途上にあるインド。警察署長の9歳になる娘アンジャナと一家の使用人シャンカルの交流を通じて、ポストコロニアルの、とある上流階級の一家の生活が描かれる。近代的なリベラル思想を持つ彼らも、支配層であることに変わりはなく、彼らを頂点としたヒエラルキーは存続し、その中に取り残される人々が存在する。
平和なお屋敷で、シャンカルにお話をねだり、豊かに空想を膨らませる少女アンジャナ。彼女が生きる世界は一見幸せだが、中国との国境紛争や人の死など、遠巻きに不穏な陰が見て取れ、彼女がおとぎ話から目覚める日が来ることを暗示させる。
監督の母ニタ・クマールが自らの幼少時代に着想を得て脚本を担当。撮影には彼女の生家が使われている。9歳のアンジャナが目にする世界は愛らしい物で溢れているが、これらも撮影のために当時の品々が集められた。
本作は階級制度だけでなく、宗教やジェンダーにも触れている。物語の中で象徴的な役割を果たすアンジャナの母(監督にとっては実の祖母がモデルになっている)はマジュムダール監督自身が演じた。また、本作は“NFDCFilm Bazaar Goes to Cannes”の1本でもある。[内海千広]
監督:イルファナ・マジュムダール
Director: Irfana MAJUMDAR