- 海外初上映
コンペティション部門
セールス・ガール
The Sales Girl [Khudaldagch ohin]
監督:ジャンチブドルジ・センゲドルジ
Director: JANCHIVDORJ Sengedorj|2021年|モンゴル|123分
上映日 | 時 間 | 会 場 |
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3/14 月 | 11:40 | シネ・リーブル梅田4 |
3/19 土 | 15:30 | ABCホール |
- 出 演
- エンフトール・オィドブジャムツ
バヤルツェツェグ・バヤルジャルガル - 作品解説
理系学生のサルウルは負傷したクラスメイトに頼まれ、1ヶ月間アダルトグッズショップで代理アルバイトをするハメになる。元バレエダンサーで独り優雅に暮らすオーナーのカティアは、日々売上金を届けに来るサルウルが親の期待に逆らえず自分を抑えていることに気づき、彼女の秘めた願望や性的好奇心を解放しようとする。好きな絵を描く夜のひと時以外は代わり映えしない家族との暮らしの中、人生経験豊かなカティアと交流して新しい世界に触れるサルウルだったが、ある出来事がきっかけで不信感が募り…。
ジャンチブドルジ・センゲドルジ監督は、なら国際映画祭2010に初期代表作『オキシゲン』(2010)が入選、その後制作した作品はモンゴル版アカデミー賞常連の実力派だ。本作では年齢や立場を超えて、2人の女性が本音を語り、自身を見つめ直していく姿を、アダルトグッズショップの様子を交えながら鮮やかに描いている。カティアの背負ってきた過去をドラマチックに表現するベテラン俳優エンフトール・オィドブジャムツと、商品を手にコメディエンヌぶりを発揮するサルウル役バヤルツェツェグ・バヤルジャルガルのバランスも良い。サルウルの両親や、俳優志望の男友達、その愛犬など脇役もチャーミング。特筆すべきはDULGUUN Bayasgalanが担当した音楽で、リードボーカルを務めるMagnolianのヒット曲が続々登場。サルウルのヘッドフォンから流れる音楽をはじめ、モブシーンも交えながら、物静かな彼女の内面の揺らぎや情熱を表現し、新しいモンゴル映画を印象づけた。[江口由美]
監督:ジャンチブドルジ・センゲドルジ
Director: JANCHIVDORJ Sengedorj