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  • 日本初上映

コンペティション部門

ノー・ランズ・マン

No Land's Man

監督:モストファ・サルワル・ファルキ

Director: Mostofa Sarwar Farooki|2021年|アメリカ・インド・バングラデシュ・オーストラリア|101分

上映日 時 間 会 場
3/13 日 21:10 梅田ブルク7 シアター7
3/16 水 14:50 ABCホール
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出  演
ナワーズッディーン・シッディーキー
ミーガン・ミッチェル
ターサン・カーン
エイーシャ-・チョープラー
キラン・コージェ
ヴィクラム・コーチャル
作品解説

フランスのヴズールで催される国際アジア映画祭で、2021年度フィクション映画観客賞に選ばれた一作。バングラデシュ映画界を牽引し、ボリウッドの信頼も篤いモストファ・サルワル・ファルキ(1973~)の最新作。

南アジア出身のナヴィーン(ナワーズッディーン・シッディーキー)はシドニー出身のキャシー(ミーガン・ミッチェル)とニューヨークのレストランで働くうちに恋仲になる。キャシーはやがて彼の故郷を訪れ、自身の父に彼を紹介したいと願うが…。物語はナヴィーンがシドニーで失踪する場面からさかのぼり、2人のコミカルな馴れ初めを語り、彼の故郷で起きた悲劇を紡いでいく。

ほぼ全編英語台詞による作品。肌の違う男女が徐々に距離を縮める様相をオフビートなセンスの笑いに包み、トランプ時代のアメリカを皮肉で彩りラストへの伏線としており、完成されたストーリーテリングの才を感じる。イスラム過激派によるレストラン籠城事件を86分ワンカットで描いた『土曜の午後に』(アジアフォーカス・福岡国際映画祭2020熊本市賞)と興趣は異なるが、監督が構想するアイデンティティー3部作の第2作に位置し、前作同様、宗教的寛容さへの希求が見てとれる。[赤塚成人]

監督:モストファ・サルワル・ファルキ

Director: Mostofa Sarwar Farooki