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第8回大阪アジアン映画祭
開催レポート 3月3日(日)

プレイベント《おおさかシネマフェスティバル2013》開催

 

プレイベント、トップバッターは、毎回、多彩なゲストが顔をそろえる映画のお祭り《おおさかシネマフェスティバル》(以下《シネフェス》)。

会場には、完売チケットをラッキーにも購入できたお客様が集い、熱気あふれる時間となりました。

まずは、2012年度の「作品賞」に輝いた『かぞくのくに』を上映。その後、ヤン・ヨンヒ監督、井浦新さんに《シネフェス》の顔(!)、司会進行をつとめる浜村淳さんが加わってトークショー。

昼食休憩後には、ハイライトである表彰式へ。同映画祭の創立メンバーでもある大森一樹監督が先日亡くなられた大島渚監督追悼の思いを話された後、故・若松孝二監督に特別賞を贈呈。続いて、本年度のベストテン発表、表彰式と進み、華やかさ、熱気も最高潮!

そして、特別プレミア上映として『オース!バタヤン』をも上映。変わらず満足度の高い、《シネフェス》な1日でした。

おおさかシネマフェスティバル2013会場風景

会場は熱気に包まれました。

『かぞくのくに』トークショー

『かぞくのくに』トークショー

井浦新氏(右)は「監督から電話をもらってうれしかった。 監督が信頼してくれていると感じながらやれた」。

また大阪出身のヤン・ヨンヒ監督(中央)は、故郷での受賞の意味は大きいようで、感激しきり。

故・若松孝二監督に特別賞を贈呈

故・若松孝二監督に特別賞を贈呈

若松組に多く参加されている井浦新氏がかわって受賞。監督のマフラーを着用されて登壇。「もっともっと映画を創ってほしかった」と若松孝二監督を偲ばれつつ、そのマフラーで包み込むように表彰状を受け取られた。

若松組の常連の水上竜士氏

若松組の常連の水上竜士氏も登場

井浦新氏、浜村淳氏とお三方で若松孝二監督の思い出話を繰り広げた。水上竜士氏は「最後までおっかなかった。いつもおせーよ、このヤローという調子だったので、いつもスタンバイしてましたね」とお話しに。


新人監督賞・山本起也監督

新人監督賞・山本起也監督

京都造形大で教師を務められている山本起也監督。『カミハテ商店』は学生とともに創った作品。「この歳で新人は恥ずかしいですが…、現場は8割が学生さん。徹底的に寡黙で無愛想に作りました。評価されてうれしい」

音楽賞・谷川賢作氏

音楽賞・谷川賢作氏

東京でのライブの合間をぬって来阪くださった。「(詩人・谷川俊太郎の息子だが)小学校の時に詩を書いたが、才能がない、と悟ったのでミュージシャンになったんです」と会場の笑いを誘う場面も。


脚本賞・西川美和氏と監督賞・作品賞のヤン・ヨンヒ監督

脚本賞・西川美和氏と監督賞・作品賞のヤン・ヨンヒ監督

「夫婦の物語をやりたくて、2人の犯罪に走る特別な感情を出したかった」と語った西川美和氏(右)と「次の映画は企業秘密ですが、同じく家族の映画で自分の家族ではありません」と教えてくれたヤン・ヨンヒ監督(左)。

新人男優賞・五十嵐信次郎

新人男優賞・五十嵐信次郎氏

「新人男優賞に選んでくれてありがとう、って130本出てるんだぜ(笑)。中高時代に考えた五十嵐信次郎という芸名を一度使ってみよう、とシャレのつもりで出演し、そのシャレで賞がもらえて嬉しい」 これぞ“大阪”ですかね!? ニュー潮風(写真右)も花束を届けにサプライズ登場。

新人女優賞・宮嶋麻衣氏

新人女優賞・宮嶋麻衣氏

「このような賞をもらって夢がひとつ叶った」と嬉しいコメント。やわらかな空気感をお持ちの宮島麻衣氏に会場もなごむ。

助演男優賞・青木崇高

助演男優賞・青木崇高氏

大阪・八尾のご出身。「これはキツイなという役の方がありがたい。この受賞を機に大きくなりたい」ますますのご活躍が楽しみ。

助演女優賞・松原智恵子氏

助演女優賞・松原智恵子氏

「仕事はどんな役でも楽しんでやりたいと思っています」着物姿がステキで、実にかわいらしい! 大先輩にそう言っては失礼なのでしょうが、笑顔に魅了されました。


主演男優賞・井浦新氏

主演男優賞・井浦新氏

「三島由紀夫をやらせてもらって、実在の人物に頭を抱えてましたが、(若松)監督からお前がやりたいようにやれ、と言われ、ボクなりの日本の美を追求しました」

主演女優賞・高橋惠子氏

主演女優賞・高橋惠子氏

「23年ぶりの主演作品で初主演女優賞受賞なんです」と感激のご様子。艶やかな着物姿、華のある振る舞いに会場中がうっとり。

受賞の皆さん、おめでとうございました。そして、ありがとうございました。