- 日本初上映
コンペティション部門
私だけの部屋
A Room of My Own [Chemi otakhi]
監督:イオセブ・“ソソ”・ブリアゼ
Director: Ioseb "Soso" BLIADZE|2022年|ジョージア、ドイツ|106分|言語:ジョージア語、英語|字幕:日本語、英語
上映日 | 時 間 | 会 場 | ゲスト登壇(予定) |
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3/14火 | 13:00 | シネ・リーブル梅田4 | |
3/18土 | 15:50 | ABCホール |

- 出 演
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タキ・ムムラゼ
マリアム・フンダゼ
ソピオ・ゼラギア
ラシャオ・ガブニア
イオセブ・“ソソ”・ブリアゼ - 作品解説
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ヴァージニア・ウルフはフェミニズムの古典とされる長編エッセイ「自分だけの部屋」の中で「女性が小説を書こうとするならば、お金と自分だけの部屋を持たなければならない」と語ったが、本作もまた一人の女性が“自分だけの部屋”を手に入れ自立するまでの物語である。
ティナ(タキ・ムムラゼ)は、ジョージアの首都トビリシで恋人と同棲を始めるまでの間、メギ(マリアム・フンダゼ)という女性から部屋を借りる。若くして結婚し離婚したティナは、職に就いたことも独り暮らしをしたこともなく、頼れるのは遠くにいる恋人だけ。一方、友達とパーティーに明け暮れる自由人のメギは、国を出てニューヨークへ行くことを計画している。正反対の性格の二人だったが、ティナはメギとの生活を通してつらい過去を乗り越え、男性に依存していた心と体を解き放っていく。
コロナ禍のアパートという限られた空間の中で育まれる、女性同士の親密な絆を描いたシスターフッド映画。ティナ役のタキ・ムムラゼが共同脚本を務め、抑圧的な家父長制社会で生きるジョージアの若い世代の女性たちを“女性のまなざし”でとらえている。本作はカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭コンペティション部門でワールド・プレミア上映された。[今井祥子]