第8回大阪アジアン映画祭・開催レポート・3月4日（月）・5日（火）

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プレオープニング

3月8日グランドオープンの第8回大阪アジアン映画祭に先駆け、ABCホールにて２晩にわたりプレオープニングを実施。

3月4日には、昨年の映画祭で見事観客賞を受賞した『セデック・バレ』より、第一部の『セデック・バレ　太陽旗』の特別上映を、そして3月5日には、『だいじょうぶ３組』の試写会を開催しました。

３月４日（月）プレオープニング『セデック・バレ太陽旗』特別上映

昨年の感動ふたたび！

ウェイ・ダーション監督が『セデック・バレ太陽旗』特別上映で1年ぶりに大阪アジアン映画祭に登場！

上映前にはウェイ・ダーション監督が登壇。司会はABCの高野純一アナウンサー。今年は4月より劇場公開といううれしいお知らせとともに再来阪。昨年日本初上映時の熱気を彷彿とさせる多数の観客の皆さんを前に、舞台挨拶では「緊張しています」との一言から始まりました。

「衝突から和解に導く物語なので、台湾と同じ二部構成で観てほしい」と完全版公開にこだわった理由も明かし、最後には力強く「なるべくたくさんの人に見てほしい。いい映画と思ったら多くの人に伝えて下さい」と呼びかけたウェイ・ダーション監督。

途中、第二部『セデック・バレ虹の橋』出演の北岡龍貴さん（右）が花束を持って登場するサプライズ。会場も大いに湧きました。

『セデック・バレ　太陽旗』
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舞台挨拶の内容を一部ご紹介

―――圧倒的な存在感を残す主人公、モーナ・ルダオをあえてプロの役者ではなく素人を起用したのはなぜ？

台湾ではモーナ・ルダオや霧社事件は誰でも知っているので、「この人がモーナ・ルダオなのか」と観客が納得してくれるキャスティングが必要でした。皆が知っているスターだとリアリティーが薄れてしまうので、長い時間をかけて、所作や眼差しなどモーナ・ルダオに近い人を探したのです。

―――日本からは安藤政信さんや、木村祐一さんなどが出演されていますが、撮影時のエピソードは？

安藤さんが演じる小島は、人物像にギャップが大きい役だったので、素人だと演じきれないと思いました。安藤さんは映画のために、台湾に留学しているセデック族の家族の家でセデック語を習ったり、その仕事ぶりは素晴らしかったです。

木村さんは「なぜ戦闘シーンが多いのか」とぼやいていましたが、アクション監督は素質があると誉めていました。

―――壮絶な戦闘シーンが印象的だが撮影での苦労は？

ハリウッドは戦闘シーンもセットの中で撮りますが、我々は山の中で、立つことも難しい険しい場所でも機材を持ち込みました。ケガをしていないスタッフはいません。ケガをしていないなら、仕事をしていないということでしょう（笑）。

雛飾りの前で、ウェイ・ダーション監督をパチリ

小柄で、柔らかな物腰で、なんといっても優しいまなざし。

『セデック・バレ』のように、時に荒々しく、男気みなぎる作品の監督とは想像もつきません。だからこそ、映画以上に魅力的でもあります。

二年連続で、この大阪の地、そして映画祭に参加くださりありがとうございました。

３月５日（火）プレオープニング『だいじょうぶ３組』特別試写会

幅広いエンタテインメント作品を手がけ続ける廣木隆一監督の新作『だいじょうぶ３組』の特別試写会を実施。

「五体不満足」がベストセラーになった乙武洋匡さんの実体験をもとにした小説の映画化で、乙武さん自身が小学校の先生役で出演もされた作品。

上映後、会場から拍手がわき、観客からは「何十年ぶりにいい授業を受けたって気分。」（40代・女性）、「想像以上に素晴らしい内容に感動しました。ぜひ、今の小中学生に見てもらいたいです。」（40代・女性）などと、心あたたかになるコメントも寄せられました。

アジアの中の日本。大阪アジアン映画祭としても、その新作注目作品の上映は、意味深いものになり、かつ、お客様にも楽しんでもらえたプレイベントの夜となりました。

夕刻の寒い時間に長蛇の列。ありがとうございます。

開映までの間、会場では、映画祭で上映される作品の予告編を上映しました。

★3月23日（土）全国東宝系ロードショー　　公式サイト　http://daijyobu-3.com/