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第8回大阪アジアン映画祭
開催レポート 3月14日(木)

映画祭7日目

 

急に寒くなりました大阪。風も強いですしね。そんな、荒れ気味の今日。

完売プログラムも含め、11本が上映されました。

 

 

 

 

梅田ブルク7。

《Hong Kong Night》に『低俗喜劇』主演女優ダダ・チャンさん、脚本家ジョディ・ロッ・イーサムさん登壇!

 

《Hong Kong Night》ゲスト登壇
主演女優ダダ・チャンさん ツァン・ツイシャン監督

特集企画《Special Focus on Hong Kong》のハイライトとして今晩、『恋の紫煙2』上映前に《Hong Kong Night》が開催されました。

 

大阪映像文化振興事業実行委員会委員長上倉庸敬氏、同委員で『二重露光〜Double Xposure〜』『GF*BF』字幕監修を担当された古川裕氏、香港経済貿易代表部首席代表サリー・ウォン氏、香港政府観光局日本局長デービッド・リョン氏による挨拶の後は、いよいよお待ちかねのセレモニーゲストが登壇。

 

まずは、『低俗喜劇』『恋の紫煙2』の脚本家ジョディ・ロッ・イーサムさん。「今日は皆様と映画を楽しめることを本当にうれしく思っています」とご挨拶。昨年東京ガールズコレクション香港代表で来日経験のある『低俗喜劇』主演女優ダダ・チャンさんは、日本語で「はじめまして、私はダダです」と挨拶。

 

最後に、昨年『ビッグ・ブルー・レイク』監督として来場、今年はコンペティション部門の国際審査委員を務めるツァン・ツイシャンさんが登壇。「今年またこのような形でOAFFに招待されてうれしいです。皆様が香港映画を支持してくださっていることに感謝します」と語った。


 

 

脚本家ジョディ・ロッ・イーサムさん脚本家ジョディ・ロッ・イーサムさん

セレモニーに続き、『恋の紫煙2』上映にうつり、脚本家ジョディ・ロッ・イーサムさんが再登壇。下ネタオンパレードの『低俗喜劇』を女性脚本家が手がけているとは思わなかったという司会者の言葉に「母のお腹の中にいたとき男の子と診断されていたから、生まれてからも男の子として育てられ、スラングが飛び交う家庭環境でした」と自身の生い立ちを披露。

 

彼女の著書をが読んだパン・ホーチョン監督から電話連絡があり、『とても簡単で、サッとできて、面白いことがあるから北京に来ないか』と言われたそう。「行ってみたら、本当に難しく、時間もかかって大変でした」そうですが。「監督は才能が豊かで新人を育ていくのが上手。とても怖いけど、その怖さに感謝しています」と、監督に見いだされたおかげで香港でも大ヒットを記録し、初来阪を果たしたことに感謝の言葉を述べる場面も。

 

大爆笑を沸き起こすユーモアと、恋する男女なら誰もが共感できる心の動きを見事に表現した愛すべきラブコメディー。『恋の紫煙3』をぜひ作ってほしいですね!

15日(金)の舞台挨拶の模様はこちら


 

 

 

 

本日のシネ・ヌーヴォは、『毒戦』(コンペティション部門)の上映回が完売に。上映後、拍手がおこる盛況ぶりでした。

昨日に引き続き『桜並木の満開の下に』では、舩橋淳監督が登場。帰京前のお忙しい時間、上映前の挨拶に駆けつけてくださいました。

各会場、観客の皆さんからの観客賞投票やアンケートのご協力をいただいています。

ありがとうございます。

最後まで、皆さんからの声、お待ちしております。

 

アンケートのご協力をお待ちしてます

 

 

 

 

引き続き、《インディ・フォーラム部門》は、2会場にて開催中です。

 

第七藝術劇場では、中国内陸部・湖南省の田舎を舞台にした14歳の少女ホングイの物語、ホアン・ジー監督の『卵と石』が上映されました。

 

 

続いて上映されたのはCO2助成作品『壁の中の子供達』。舞台挨拶に野口雄也監督ほかキャストの皆さんが登壇しました。

 

野口雄也監督『壁の中の子供達』キャストの皆さん

 

11月に企画が決定して制作がスタート。12月後半から撮影に入り1月6日にアップ、1月末に納品と4ヶ月で上映に辿り付いたというこの作品。野口雄也監督は「冬の真っ只中で過酷な撮影になって、主演の中学生の皆さんには申し訳ないことをしましたが、彼らが頑張ってくれたので助けられました」とその苦労をねぎらいました。

 

キャストの中学生達は冬休みを利用して撮影に参加。主役を演じた磯田純さんは「冬休みをギリギリまで使ってお正月がすぐ終わってしまいました(笑)。それなりの苦労があった作品。観てやってください」とコメント。

野口雄也監督から「上から目線!(笑)」と突っ込みが入り、会場からも笑いが。

 

『壁の中の子供達』キャストの皆さん 『壁の中の子供達』キャストの皆さん

実年齢23歳にして高校生役を演じた村田直樹さんは「磯田くんのお守り役もだったのでお芝居より苦労しました(笑)。結構仲良く出来たのでその雰囲気を映画で観てほしい」

主人公が思いを寄せる同級生を演じた村上聖佳さん。海辺の撮影では、ビュンビュン吹き荒れる風の寒さにずっと内股になってみんなに笑われたエピソードを披露。

主人公のやんちゃな同級生を演じた浦上莉苑さんは、最初は慣れない撮影で戸惑いながらも共演者やスタッフに助けられて完走できたとのこと。同じく同級生役の蓮田秀馬さん「いじられキャラです。そこを観て欲しい」とアピール。

仲良く結束した現場の雰囲気が伝わる舞台挨拶となりました。

 

『壁の中の子供達』監督とキャストの皆さん

次回上映は、3月16日。舞台挨拶もあります。

過酷な撮影を乗り切った元気な中学生達にぜひ会いに来てください

13日(水)の舞台挨拶の模様はこちら

16日(土)の舞台挨拶の模様はこちら

17日(日)CO2授賞式の模様はこちら

 

 

プラネット・スタジオ・プラス・ワンでは、海外インディペンデント作品『離ればなれの』の上映。

 

鈴木洋平監督とCO2富岡プロデューサー 鈴木洋平監督

続いての『丸』上映後には、鈴木洋平監督が登壇しました。

 

「タイトル『丸』とは?」の質問に、「対峙してもわからないもの。言葉が出ないという現象のメタファー。わかんないことはわかんないと完結させたかった。最後にある鉄男の言葉遊びに自身の丸に対する思いを詰め込んだ。」と。CO2助成作品の中のどの組より短期間の撮影スケジュールだったため、日々撮り終えられるのかというプレッシャーとの戦いだったとも語られたが、実際は、7日間設けられていた撮影期間を6日間で撮り終えた、という。

 

「わかんないことを楽しんでもらう映画ということ?」という質問に、「楽しんでもらうというか……今までもそうだったけど、観客に優しくない映画を撮ってきたなと改めて気付いた。」と。

「今回初めて、芝居を作っていくということの面白さに気付いた。ネタはフックになるので必要だと思うし、今後もその引きの重要性は感じているがこの発見は大きいと思っている。」と、今後の展開も興味深い、鈴木洋平監督でした。

15日(金)の舞台挨拶の模様はこちら

16日(土)の舞台挨拶の模様はこちら

 


マレーシアから今日大阪に到着されたバーナード・チョウリー監督と

リナ・タンプロデューサー(『イスタンブールに来ちゃったの』/コンペティション部門)。

特に冷たさを感じられたのではないでしょうか。

でも、大阪満喫いただいていて、嬉しいショットをお届け。

 

バーナード・チョウリー監督とリナ・タンプロデューサー、大阪を満喫