- 日本初上映
コンペティション部門
チョンバル・ソシアル・クラブ
Tiong Bahru Social Club
監督:タン・ビーティアム(陈美添)
Director: TAN Bee Thiam|2020年|シンガポール|88分
上映日 | 時 間 | 会 場 |
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3/10 水 | 14:05 | シネ・リーブル梅田4 |
3/12 金 | 18:30 | 梅田ブルク7:シアター7 |
- 出 演
- トーマス・パン(彭祖耀)
ウー・ユエジュエン(吴悦娟)
ジャリン・ハン(韓雪卿)
ヌーリーナ・モハマド
ジョー・チェン(陈思敏) - 作品解説
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常に笑顔を絶やさない寡黙な男アビーは、30歳になったのを機に母と住むアパートを離れ、世界で最も幸せなご近所コミュニティを作ると謳うチョンバル・ソシアル・クラブの住み込み従業員になる。クラブでは独自のアルゴリズムで従業員の幸福度が数値化され、その向上を推奨されていた。アビーは人工知能のBravo60から様々な提案を受けるが、猫好きのシニア客ニーに振り回され、値が落ちるばかり。幸福度が最下位になると失職することを知り落ち込むアビーだったが、ニーと打ち解け、幸福度トップの女性従業員ギョークと交流するうちに、幸福度が上がり始める。
色鮮やかでミニマムなSFファンタジーという独特の世界観を生み出したのは、本作が長編デビュー作となるタン・ビーティアム監督。小津安二郎やジャック・タチからインスピレーションを得たキャラクター造形や、60~70年代的な美術、音楽を取り入れながら、現代のAI管理社会や集団心理を映し出す不条理コメディに昇華させた。再開発のため2020年に取り壊された名建築パールバンク・アパートメントでも撮影を行い、変わりゆくシンガポールの姿を捉えている。釜山国際映画祭をはじめ、海外映画祭で話題を呼んだ注目作だ。[江口由美]
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