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開催レポート 6日目

3月13日(水)vol.4 TAIWAN NIGHT

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全7作品。若い映画人の息吹を感じた《TAIWAN NIGHT》

特集企画《台湾:電影ルネッサンス2019》のハイライトとして、ジャパンプレミア作品『悲しみより、もっと悲しい物語』上映前に行われた《TAIWAN NIGHT》では、『先に愛した人』で、本年度オーサカ Asia スター★アワードを獲得された主演のロイ・チウさんをはじめ、次世代の若きフィルムメーカーたちが集結!満席の会場から大きな声援が湧き起こりました。

台北駐大阪経済文化弁事処 処長
李世丙氏

台湾文化部の特別協賛により、全7本が特集上映される《台湾:電影ルネッサンス2019》。セレモニーの初めに、台北駐大阪経済文化弁事処 処長の李世丙氏は、「大阪アジアン映画祭、台湾ナイトにようこそおいでいただきました。皆様方のご参加を心から歓迎申し上げます。今回の映画祭で台湾の作品は『悲しみより、もっと悲しい物語』など計7作品です。これを機に台湾と日本の文化交流が深まり、映画産業の台湾ブランドが確立できることを願います。映画は我々に楽しいひとときや感動を与えてくれるだけでなく、歴史、文化を伝え国際親善の役割を果たしています。近年日本と台湾の国際親善が緊密になっているのも、映画の役割によるところが大きいです」とご挨拶されました。

続いてゲストの皆さんが登壇されました。

ロイ・チウさん

イヴェット・チョウ監督

『先に愛した人』ロイ・チウさん
「みなさん、こんにちは。ロイです。よろしくお願いいたします(日本語で)。今日は映画を観に来てくださり、本当にありがとうございます。『先に愛した人』をご覧になったばかりでしょうが、映画を気に入ってくださると、とてもうれしいです。好きな日本語は、“一生懸命”と、“こだわり”です 」

『小死亡』イヴェット・チョウ監督
「この映画は自分が経験したことではありませんが、周りにいる中年になりかけた女性たちのことを描いた作品です。イメージ上の解放、身体上の解放という二つの面を描きました。母の思いを描こうとしたのが始まりで、いつも母と幸せは何だろうと話し合います。そして、100%の幸せをもとめなくても、一人一人の幸せ、例えば自分の家庭が幸せであればそれでいいのではないか、と思っています」

ポーリー・ホアン監督

ティファニー・シュエさん

『じゃあまたね』ポーリー・ホアン監督
「一年かけて一生懸命撮った作品を映画祭という場所にもってくることができました。頑張って撮っても上映するのが難しい中、私たちの作品を選んでいただき、観ていただけることはとてもうれしいです。この映画は何かへの“強い思い”がテーマです。おそらくこの映画と同じような経験をした方は大好きと言ってくださると思います」

『じゃあまたね』主演のティファニー・シュエさん
「台湾から大阪アジアン映画祭に参加できてうれしいです(日本語)。水族館の物語にちなみ、今日の衣装は魚をイメージしたブルーです。監督は黒っぽいので昆布ですね (笑)」

小林三四郎さん

ギャビン・リン監督

『Father(仮題)』の国内配給、太秦株式会社代表取締役・小林三四郎さん
「ヤン・リージョウ監督は香港で特別授業があり、今朝6時に香港へ旅立たれたことをご報告いたします。(本作は、リー・ティエンルーの長男チェン・シーホワンを追ったドキュメンタリーであり、)私はリー・ティエンルーさんは『悲情城市』で初めて知りました。作中で日本の警察に踏み込まれた時、『私は日本政府に一番嫌われた男なんだ』と見事な啖呵を切りました。俳優っぽくないし誰かと思ったら、『戯夢人生』を見て解決しました。今回、『Father(仮題)』を日本で自分が公開するとは夢にも思っていませんでした。リー・ティエンルーさん、チェン・シーホワンさんのように人形劇“布袋戯”を守ってこられた方が日本で一番愛される人になるであろうことを、映画の公開を通じて伝えたいと思います」

セレモニー後に上映された『悲しみより、もっと悲しい物語』では、上映前に今回来阪が叶わなかったギャビン・リン監督から「この映画は2018年に台湾で公開され、その後シンガポール、マレーシア、東南アジア各国で上映されました。感動的な演技を見ていただきたいと思います。大阪アジアン映画祭で日本の皆さんに見ていただけるのはとてもうれしいです。気に入ってもらえるといいと思います。どうぞ、涙を拭くティッシュをお忘れなく」とビデオメッセージが寄せられました。

オーサカ Asia スター★アワードを獲得されたロイ・チウさんをはじめ、若い映画人の息吹を感じた台湾ナイトでした。

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