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開催レポート 7日目

3月14日(木)vol.5
オーサカ Asia スター★アワード&トーク

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オーサカ Asiaスター★アワードはロイ・チウさんへ
自身の過去、現在、未来を語る!

オーサカ Asia スター★アワード の授賞式が行われ、今年度受賞者ロイ・チウさんが登壇されました。

授賞理由として「特集企画《台湾:電影ルネッサンス2019》の『先に愛した人』で見せた驚くべき演技によってでした。粗野なようでいて、繊細。憎たらしいようでいて、愛らしい。この複雑な役柄は、ロイ・チウさんが演じられたからこそ、これほどの輝きと説得力を持ち得たのではないでしょうか。同時に、この映画で見せたロイ・チウさんのスターとしての力は、将来の台湾映画とアジア映画にさらなる多様性と可能性をもたらすことも間違いないと思います」と上倉庸敬大阪映像文化振興事業実行委員会委員長から読み上げられ、これからもさらなる活躍が予想される映画人に贈られる賞であることが語られました。

この賞を受け、ロイ・チウさんは「みなさん、こんにちは。まいど。大阪アジアン映画祭へのお招き、感謝しています。オーサカ Asia スター★アワードの受賞ができ、とても光栄です。本当にありがとうございました。感無量です。いつの日か、日本の映画にも出演できるように、期待しています。これからも一生懸命頑張りますので、応援をよろしくお願いいたします。おおきに!」と日本語でスピーチされた後、英語、北京語と3ヶ国語でご挨拶され、日本での活動にも意欲を示されました。

引き続き行われたトークイベントでは、過去から現在までの歩みをじっくり語られました。

20歳の頃、テレビドラマ「星が輝く夜に」(02)で初出演。当時はスポーツ系大学でバレーボール選手としても活躍されており、「大学を卒業するのに6年間もかかりました。最後の2年は芸能活動で忙しかった。大学時代にはイギリスバンドのスタイルが好きで、バンドもやりました」とお話しに。

さらに、日本での活動歴もあるロイさんは、レスリー・キー撮影による写真集などを発売しましたが、会場には当時の写真集を持参した方もいらっしゃいました。写真撮影当時を振り返り、「レスリー・キーさんは美しさ、色合いにこだわる方で、大好きな角度、色合いを選び、いろいろと指示を出してくれました」と懐かしみました。

兵役を経て芸能界復帰されてからは、TVドラマの新視聴率男という異名を持つまでになったロイ・チウさん。「また何か新しい人生のステップが始まっている気がしました。睡眠時間は3時間ぐらいの時もあれば、タイで二週間ぐらいの長い撮影があったとき、ゆっくりと16時間寝た時もありました。スポーツ選手の体なので、休息をすればまた元気になれるのです」と振り返りました。

そして、『先に愛した人』の話題に。一番NGを出したシーンを聞かれ「恋人の男性がまともな生活がしたいと言い渡すシーンがとても難しく、なかなかOKが出ず、16回テイクを重ねました。辛い気持ちをしっかり出すまで2時間かかったのですが、最後の泣くシーンは映画に入っていません」と撮影の裏話を披露。

そして本作でロイ・チウさんは台北電影奨にて主演男優賞を受賞。ロイさんは「事前に、この映画は何かしら賞を取れるようだと聞いたのですが、そのときはまだ自分に対してそれほど自信を持てていませんでした。名前を呼ばれた瞬間、受賞は本当だったと実感しました」と受賞の裏話を披露。さらに、金馬奨の主演男優賞で中国のベテラン男優が4名ノミネートされた中、台湾から唯一のノミネートとなったことに触れると「とても緊張しました。ノミネートされ、その場に座っていられたのが光栄でした」と謙虚に喜びを表現されました。

「今年も二本の映画が上映されます。これからも頑張りますので応援してください。よろしくお願いします」と丁寧な日本語で挨拶され、感動の授賞式&トークを終了しました。

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