上映後シックなドレス姿で登壇したタンワーリン・スカピシット監督(以下、Tannia)は、タイでも10年ほどバンド活動を行っているMAKOTOさんに「長い期間、タイで有名なスター」として白羽の矢をたてたのだとか。一方、本人役を演じたMAKOTOさんは、ワイン片手にジャクジーでくつろぐシーンをひきあいに出し「日頃は銭湯でくつろいでますよ」とオヤジの一面も披露。役作りにあたっては、あえて演じずナチュラルでいることを心がけたと語った。
- 越中睦士(MAKOTO)さん
- タンワーリン・スカピシット監督
- スパナート・チッタリーラーさん
- セータポン・ピヤンポーさん
Tannia監督の隣には劇中で弾き語りのラブソングを歌い上げた主人公の親友役、スパナート・チッタリーラー(Tina)さん、エンディングで歌を披露している主人公の彼氏役、セータポン・ピヤンポー(Tao)さんも登壇。フレッシュな笑顔に思わず見とれてしまう! ちなみにTannia監督が出演オファーをしたい日本人俳優は松山ケンイチさんだそうです。

Q&Aの最後には花束贈呈も行われ、ワールドプレミアならではの華やかな雰囲気に包まれた上映となりました。
梅田ブルク7では、コンペティション部門、特集企画「台湾:電影ルネッサンス2014」より、リエン・イーチー監督の『甘い殺意』が上映されました。テンポのいい展開と一癖も二癖もあるキャラクター、台湾映画通なら思わず爆笑のツボが散りばめられたコミカルサスペンス。主演の臆病刑事を演じるアレック・スーのダメ男ぶりが魅力的でした。
上映後にはリエン・イーチー監督が登壇。初めての海外旅行で4年前に大阪を訪れたというイーチー監督は、デビュー作が東京国際映画祭で、3作目となる本作が大阪で紹介されたことに触れ「台湾ではサスペンスというマーケットがあまり成熟しておらず、比較的成熟している日本で紹介されるのはうれしい。今後、台湾でもサスペンス分野を確立させていきたい」と新ジャンル確立への意欲を力説。
劇中登場するインパクト大のホン姐さん(元々は男)のキャラクター設定については「台湾でもここ数年、同性愛者の結婚について議論されており、テーマの一つが恋愛なので登場人物の親分にこういう伴侶がいればと思った」。ホン姐さんと親分が歌い上げるシーンは台湾で公開時カットされそうになったそうですが、「脚本を書いているうちに自分が泣いてしまったので、なんとかして残した。複雑な愛もあるのではないか」と裏話を披露してくれました。
続編制作を匂わせながら終了したQ&A。まだあと2回上映されますので、見逃す手はありませんよ!
- ポスターと同じポーズでカシャリ。コミカルでしょう♪
- 握手とサインに笑顔で応えるリエン・イーチー監督。