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ファンも駆けつけた!リピーター続出の熱き上映回に 『The Kids(仮)』

21時を回ってからという遅めの上映時間にもかかわらず、熱心な映画ファンがたくさん押しかけた特集企画《台湾:電影ルネッサンス2016》『The Kids(仮)』

上映が終わると会場からは拍手がおこりました。そしてサニー・ユイ(于瑋珊)監督が登場。最初に日本語で「みなさん、私はサニー・ユイです。よろしくお願いします」とご挨拶。そして、質問された方には監督からポスターのプレゼントがある、という嬉しいサプライズも用意されていました。

本編について、若い二人に過酷な運命を与えた意図を聞かれると、「若い男女が残酷な運命を背負うというのは、台湾だけでなく全世界でありえることだと思います。この映画のエンディングで、彼らが出会った頃の過去に戻ります。たとえ今の現実は厳しくても、愛し合っていた過去があるという、希望を持たせているのです」とのお答え。

昨年の東京国際映画祭でみて感動し、もう一度観たくて来ました、という観客に監督は「覚えていますよ」とにっこり。キャストについて「ウェン・チェンリンは真面目に役作りに取り組む、素晴らしい女優。とても良いコラボレーションでした。今では主演の二人とも台湾でひっぱりだこの人気者です」とのこと。また本作が色々な国の映画祭で上映された際の反応を聞かれると「どこでも同じ反応。若い男女が社会の問題に直面した時にどのように生きていくのか、という思いは、地域が違っても同じだと思います」との感想をお持ちでした。

そして、最後に「こんなに遅い時間なのに、たくさんの皆さんが残ってくださりありがとうございます。『The Kids(仮)』は、これから日本公開が決まっています。みなさん、周りのお友達に紹介して下さいね。(最後に日本語で)ありがとうございます」熱くもすがすがしさを感じる上映回となりました。

ユーモア溢れるゲストに和やかな空気と笑いが溢れた『フリーランス』

日本初上映となった《コンペティション部門》『フリーランス』。上映中、会場は幾度となく笑いがおこっていました。

そして上映終了後、ナワポン・タムロンラタナリット監督と主演のサニー・スワンメーターノンさんがご登壇。「日本に親しみを感じているのでとてもうれしい」と監督が挨拶されれば、「映画は世界中の人に見てもらえるものなので。大阪に来れてとてもうれしい」とサニー・スワンメーターノンさんも挨拶。

ナワポン・タムロンラタナリット監督

サニー・スワンメーターノンさん

早速観客から「この作品は監督の体験をもとにされたのでしょうか?」と質問がでると「公立病院の女医さんに診てもらったのは実体験です(笑)。が、あとは創作した話です」と笑顔でお答え。確かに本編では主人公が惑わされる美しき女医さんが鍵になります。サニー・スワンメーターノンさんは役作りの苦労について聞かれると、「役作りで特にコツはありませんが、この作品では、監督から太るように言われたのでたくさん食べてお腹もおっぱいも大きくしました。今の体形は(元に戻ったので)もう大丈夫ですよね(笑)」とちゃめっけをみせる場面も。

“フリーランス”の過酷な仕事現場を題材にしている本作。そもそも、「タイではゆったりとしていてガツガツ仕事をしているイメージがわかないのですが」という会場からの声に「タイでゆっくりした生活を送っている人はフリーランスではないか、仕事をしていない人ではないでしょうか(笑)」と監督もユーモアを交えての返答。終始、和やかで笑いの溢れる時間となりました。

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