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随所にフィリピン愛を感じるトークに観客も夢中! 『パティンテロ』

特集企画《ニューアクション! サウスイースト》『パティンテロ』ミーク・ヴェルガラ監督からの第一声は日本語で 「こんばんは、皆さん!」。続けて、ご自身が日本の映画やアニメに影響を受けたことを語り、「日本の皆さんに観ていただけて大変嬉しい」と挨拶されました。

題材になぜ“パティンテロ”(フィリピンの鬼ごっこのようなゲーム)を選ばれたか、の質問に監督は「パティンテロは撮影の仕方が簡単であること、また、フィリピンに昔からある遊びだったが最近の子供達はしなくなったので、取り戻したい気持ちがあったから」と回答。また、主人公が母親と離れて暮らしている状況について、「フィリピンでは親が出稼ぎに行くので一緒に住めないという背景があるのです」とお話しに。

会場から、楽曲が気に入りました!という声にミーク・ヴェルガラ監督はまたしても日本語で「どうもありがとう!」と答えられ、フィリピンの有名ミュージシャンに本作のためのオリジナル楽曲を頼んだことを明かされました。

Q&Aの時間はすぐに終わってしまいましたが、その後もロビーではサインや撮影など、観客との交流に時間を費やされていました。ミーク・ヴェルガラ監督が笑顔を絶やさず一人ひとりと握手をされていたのが印象的でした。

スタッフとキャストの仲の良さが会場にも広がった『恋とさよならとハワイ』

世界初上映となった《インディ・フォーラム部門》『恋とさよならとハワイ』の上映後、まつむらしんご監督、出演の綾乃彩さん、亀田梨紗さん、篠原彩さんが登壇されました。

オープニングセレモニーにも、そろって登壇された出演者の3名。そんな彼女らに、まつむら監督は、現場で台本を変更することが多かったそうで、綾乃彩さんは「最初は食べながらのシーンだったのが、リハーサル後に変更。フラダンスを踊りながらの2ページ位ある台詞の場面になったのです」と話すと、篠原彩さんも「監督の持つ明るさとキャストの仲の良さをより引き出せたシーンになりました」とのこと。まつむら監督は、その場のキャストの雰囲気から変更したことを認め、「例えば、篠原彩さんの初対面の時の“食べる姿”が印象的だったので、劇中での食べるシーンを増やした、というように、映画のコンセプトは決めたものがありましたが、加えてキャストのキャラクターを加味し、変更した部分もあります」と明かしました。

まつむらしんご監督

綾乃彩さん

亀田梨紗さん

篠原彩さん

因みに、観客も気になるタイトルについて、亀田梨紗さんが、監督に「なぜハワイですか?」と聞くと監督の奥様が実際にお友達の結婚式にサプライズでハワイへ行ったというエピソードから、との答えだったとか。

少人数でアットホームな現場では、綾乃彩さんも「撮影後半になるにつれ役に感情移入でき、一体化できました」と手ごたえを語り、「キャストに助けられ、つくられたもの」となった、と表現されたまつむら監督。終始、仲良しぶりが垣間見えた時間となりました。

関西色で“工夫を凝らしたSF”がお披露目に 『可視化する心たち』

《インディ・フォーラム部門》第13回CO2助成作品『可視化する心たち』の世界初上映が行われ、五十嵐皓子監督をはじめ、7名の出演者の皆さんが登場されました。

五十嵐監督:「CO2の助成作品の一つとして選んでいただき、たくさんの方々のご協力をいただき作品を作ることができました。お客様に足をはこんでいただいてほんとにうれしいです」

吉田龍一さん:「夜遅くに集まっていただきありがとうございました。少しでも多くの方に見ていただけるよう願っています」

五十嵐皓子監督

吉田龍一さん

白河奈々未さん:「上映をみて、2か月前に撮影した風景をみて思い出して泣きそうになっていましたが、このような場で上映させていただいたことをうれしく思います」

申芳夫さん:「遅い時間までありがとうございました。お客さんが3人くらいかと思っていてスタッフの人の方が多いくらいになるかと思っていたけど、たくさんの人に見に来ていただいてうれしいです」

伊吹葵さん:「大きいスクリーンで自分の姿を見るのははずかしかったけれど、無事終わってほっとしています。遅くに集まっていただきありがとうございました」

白河奈々未さん

申芳夫さん

伊吹葵さん

時光陸さん:「劇中、もじゃっじゃ頭で最初しか登場しなかった、時光です。もっと演じたかったという思いもありますが、満足しています。いろいろな人に見ていただけ、ここから広がっていけばいいなと思っています」

松井綾香さん:「このような本格的な映画には出演させていただいたのは初めてだったので、大変光栄に思っています」

青山雪菜さん:「出てきていたかな?!と思われているかもしれませんが、横向いてちょいちょい出ていました。最近は舞台の仕事が多いのですが、久しぶりに映像の現場にださせていただいてとっても楽しかったです。そして今日来てくださった皆様、本当にありがとうございました」

時光陸さん

松井綾香さん

青山雪菜さん

五十嵐監督は、そもそもSF作品をやりたかったそうで、「凝ったつくりのCGではなく、画面分割の合成やカット割りのちょっとした工夫で面白いSFができるのではないかとアイデアがあった」と本作への着想について述べ、同時に「人の心、本当の心とはなんだろう」という思いが加わり、本作制作へ導かれたことを話されました。

またこの作品では、CO2俳優ワークショップに参加された方々が出演しており、これについて五十嵐監督は「関西圏の俳優さんと作品を作ってみたいと思ったので、もともと標準語だったシナリオ自体を関西弁でトライしました」とのこと。CO2俳優特待生としては、吉田龍一さん、白河奈々未さん、伊吹葵さん、申芳夫さん(昨年度)らが参加。 申さんは「昨年度の特待生のため、今回“はじめまして”という状況でしたが、共通のワークショップを経験してきたことと、共通の知り合いがいたことで、仲間意識をもって取り組めたと思います」とのこと。また、吉田さんは「素直にワークショップから映画の出演につながって嬉しかった。ワークショップでの経験や仲間から今回の作品につながり、さらにまた新しい共演者・スタッフの方々との出会いがあってよかったと思っています」と話されました。

Q&Aの最後には、登壇の皆さんが一人ずつコメントされ、次回の上映について、また出演者の皆さんも多く登場される予告もありました。そして五十嵐皓子監督は「この上映をきっかけに、広く上映できるように頑張りたいと思います。この後にも劇場の外で、またSNSやツイッターでも感想・忌憚なき意見を聞かせていたければ、わたくし、キャスト、スタッフとも今後の糧にさせていただきますのでよろしくお願いいたします」とコメント。その後、お帰りになる観客の皆さんを見送り、そして語らうゲストの方々の姿がみられました。

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