← Back
  • LINEで送る

『一日だけの恋人』主演キャストを交え、華やかに盛り上がった《THAI NIGHT》

この日、阪急うめだホールにて、日タイ修好130周年を記念した《THAI NIGHT》が初開催され、監督・出演者などタイからのゲストが一同に会しました。

開会に際し、タイ王国大阪総領事館副総領事のチャニダー・ガモンアウィン氏は「みなさま、こんばんは」と日本語でご挨拶された後、「《THAI NIGHT》は、日本との長き友好関係を記念し、日タイ修好130周年を迎える本年、開催することになりました。タイの映画産業は、タイの経済振興に大きく貢献。その創造性はこの10年で高いレベルに達し、国際的にも認められています。今回は5つの素晴らしい映画をこの大阪アジアン映画祭に招待させていただきました。機会があればぜひご覧ください」とスピーチされました。

タイ王国大阪総領事館副総領事
チャニダー・ガモンアウィン氏

続いて外務省政府代表/特命全権大使(関西担当)鈴木庸一氏のメッセージを外務省大阪分室 室長、浅野尚未氏が代読。「今年、日タイ修好130周年を迎えるにあたり、本日の一緒にタイの夕べを楽しみましょう」と挨拶されました。

引き続き、吉村洋文大阪市長のメッセージを大阪市経済戦略局交流推進担当部長、和田彩氏が代読し、「大阪では毎年5月、タイフェスティバルが開催され、タイの食を中心とした文化をご紹介いただいていますが、今回の上映を通じてタイの芸術・文化への関心が一層深まり、大阪と日本、タイ王国の交友がますます発展していくと期待しております」と大阪で《THAI NIGHT》が開催されることの意義に触れ、感謝の意を表しました。

外務省大阪分室室長 浅野尚未氏

大阪市経済戦略局交流推進担当部長 和田彩氏

映画作品ゲストとして登壇したのは、『一日だけの恋人』バンジョン・ピサンタナクーン監督、主演のチャンタウィット・タナセーウィーさん、ニター・ジラヤンユンさん『暗くなるまでには』アノーチャ・スウィチャーゴーンポン監督『ギフト』チャヤノップ・ブンプラゴーブ監督、グリアングライ・ワチラタンポーン監督の総勢6名。大阪アジアン映画祭では既にお馴染みのタイ映画人も多く、満席の会場から大きな拍手が送られました。

『ギフト』チャヤノップ・ブンプラゴーブ監督:「日本、大阪の皆さん、こんばんは。私の映画が大阪アジアン映画祭で上映されることを嬉しく思います。タイ映画が皆様との交流の一端になればと願っております」

『ギフト』グリアングライ・ワチラタンポーン監督:「私たち二人で作ったのは音楽に関する映画。普遍的なテーマで、音楽を紡げればと思います。日本の皆さんに楽しんでいただけたら嬉しいです」

『ギフト』
チャヤノップ・ブンプラゴーブ監督

『ギフト』
グリアングライ・ワチラタンポーン監督

『暗くなるまでには』アノーチャ・スウィチャーゴーンポン監督:「大阪に来るのは初めて。10日にも上映しますのでぜひご覧ください」

『一日だけの恋人』バンジョン・ピサンタナクーン監督:「毎回、日本で私の映画を上映する時はドキドキしますが、今回は日本で撮影しているので、とてもワクワクしています」

『暗くなるまでには』
アノーチャ・スウィチャーゴーンポン監督

『一日だけの恋人』
バンジョン・ピサンタナクーン監督

『一日だけの恋人』『ギフト』チャンタウィット・タナセーウィーさん:「こんにちは(日本語で)。日タイ修好130周年記念の一環として上映されるので、日本とタイとの友好が深まると思います」

『一日だけの恋人』『ギフト』ニター・ジラヤンユンさん:「皆さん、ありがとうございます。初めて大阪アジアン映画祭に参加するので、すごくワクワクしています。タイ映画に良い反響をいただいているので嬉しいです。タイ映画を楽しんでください」

『一日だけの恋人』『ギフト』
チャンタウィット・タナセーウィーさん

『一日だけの恋人』『ギフト』
ニター・ジラヤンユンさん

フォトセッションの後上映された『一日だけの恋人』OAFF2011でABC賞を受賞した『アンニョン! 君の名は』の監督、主演が再びコンビを組んで、札幌を舞台に繰り広げられる物語は、前作同様ラブコメかと思いきや、不器用すぎる主人公に笑えるところはあるものの、上映中はあちらこちらですすり泣く声が続出。エンドクレジットが流れた瞬間、大きな拍手が沸き起こり、切なくロマンチックなラブストーリーが、大きな感動を呼びました。

一日で終わる恋を感動的なシーンにしたかった 『一日だけの恋人』

《THAI NIGHT|日タイ修好130周年 タイ映画プロモーション》《コンペティション部門》『一日だけの恋人』上映後、感動冷めやらぬ中を、パンジョン・ピサンタナクーン監督、主演のチャンタウィット・タナセーウィーさん、ニター・ジラヤンユンさんが両手を合わせて感謝の意を表しながら再び登壇しました。

札幌雪まつりの雪像が壊されるところが「一日だけのロマンス」に結び付く重要なポイントでしたが、構想のきっかけについてパンジョン・ピサンタナクーン監督は、「チャンタウィットさんと共同で脚本を書いたが、一日で終わる恋を感動的なシーンにしたかったので雪まつりに結び付きました。終わって次の日に壊すことが可能なのかと問い合わせ、その場面も撮影許可を得られたので、映画に取り入れたのです」とのこと。また、劇中で二人が北海道の観光名所を巡りながら押すスタンプラリーついては「タイにはスタンプラリーはないが、日本の通訳が色々な場所に行ってスタンプを押しまくっていたので、日本人はスタンプが好きなのかと思い取り入れた」と、監督ならではの観察眼がアイデアの元になったことを明かしました。

ニター・ジラヤンユンさん

チャンタウィット・タナセーウィーさん

パンジョン・ピサンタナクーン監督

ヒロインにニター・ジラヤンユンさんを起用したことについて「脚本を書いているときに、ニターさんが思い浮かんだ。タイで色々なメディアに露出し、笑顔が素敵。そして、笑顔の奥に哀しみをたたえているのもこの役にぴったりだった。現場でもニターさんがスタッフに心を開いてくれたので、撮影がスムーズに進んだ」と絶賛。一方、ニター・ジラヤンユンさんも、「監督の作品はかなりたくさん見て、いつかは一緒にお仕事をしたいと思っていた。撮影の前のワークショップでキャラクターの説明をたくさんして下さっていたので演じやすかったし、撮影も楽しかったです。ただ、とても寒くて、撮影中に雪の中で倒れるシーンでは実際に具合が悪くなりました」と、慣れない寒さに耐えながらも楽しい撮影だったことを振り返りました。

『アンニョン! 君の名は』はロマンチックコメディーだが、今回はロマンチックドラマで、ドラマの部分を強調しました。そして主人公は古い曲が好きな設定にし、好きな90年代ハリウッドラブストーリーのごとく名曲を使いました。エンドクレジットで使われた『ワンヌン』は、一日だけの恋という映画のコンセプトにぴったりの曲でしょう」とパンジョン・ピサンタナクーン監督。映画同様、控えめながら穏やかな笑顔が印象的だったチャンタウィット・タナセーウィーさんは「監督もやってみたいことの一つですが、今は演技と脚本に専念したい」と自らの抱負を語りました。

最後は観客も交えてのフォトセッションが行われ、満席の会場で盛り上がった《THAI NIGHT》の幕を閉じました。

初開催の《THAI NIGHT》を盛り上げてくださったゲストの皆さま!ありがとうございました!

← BackNext →